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2018-05-23

『 森山大道 × WACKO MARIA 』 PHOTO T-SHIRT


国内のみならず、海外でも高く評価されている写真家『森山大道』

『森山大道』といえば「アレ・ブレ・ボケ」と形容される作風が特徴とされるモノクロ写真が有名である。「新宿」などの街の表情を切り取ったストリートスナップなどが多く、それはときに過激であり、エロティカルでもあり、ときには叙情的でもある。

写真、とくにアートに寄った作品ジャンルにおいては、やはり氏の作風に心酔する人は多く、服飾業界の中にも氏のファンは多いようだ。

私自身、数年前に本格的に写真を始める以前から、ファッション誌などで『森山大道』の名前や写真はたまに目にすることはあったが、実際どんな写真を撮る人間なのか詳しいことは知らなかった。

氏がストリートスナップで「RICOH GR」を使っていることを何かの本で読んで、なんとなく「RICOH」のカメラが欲しくなり、「RICOH GXR」を購入したのが8年ほど前だった。コンパクトなこのカメラは、娘との散歩でもいつも持ち歩いたし、「何か気になるモノ」を見つけた時にすぐパシャと撮る、自分のスタイルを作ってくれたカメラでもあった。

いわゆる「絶景写真」や「ネイチャーフォト」ではなく、「街のふとした表情」を切り撮る氏の作品に次第に興味が湧くようになった。

数年前に三沢の「寺山修司記念館」にて開かれた【森山大道写真展『裏町人生〜寺山修司』展】に行く機会があった。寺山も森山も、名が世に知れ渡るようになったのが1960年代後半である。そういえば恩師の「村上善男」先生も60年代に活躍された方だった(もちろんその後も)。1960年代とは、現代作家にとって何か起点となった時代なのかもしれない。

写真展で購入した小さなフォトブック

三沢で観た氏の作品は、自分が勝手に思い描いていた「モノクロでおしゃれな写真」ではなかった。部屋に飾ったら「何となく部屋がカッコよくなる写真」でもなかった。もっと、その時代(とき)に感じたものをストレートに撮った写真だった。決してスマートではなくドロドロしていた。

「写真て何だろう」と、常に自分に問いかけことになる「写真展」でもあった。

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東京を代表する「WACKO MARIA(ワコマリア)」というブランドがある。以前のブログでも紹介したことがあるが、「女、音楽、酒、ハット」を愛するルーディな大人のファッションをコンセプトにしながらも、玄人気質溢れるコダワリのコレクションを展開している。

その「WACKO MARIA(ワコマリア)」がこの2018年春夏に『森山大道』とコラボレーションした作品をリリースした。Tシャツをはじめ、シャツやアウターなど、氏のモノクロフォトがプリントされた数アイテム。(ブログ参照⇨CIENTO NEW ARRIVAL

まさか自分の店で『森山大道』の PHOTO T-SHIRTを取り扱うとは思ってもみなかった。アートTシャツやミュージシャンTシャツって、カッコイイなとは思うのだが、ほんとうにそのアーティストのことを知らないで身につけるのは、どうも抵抗がある。昔は「ブルースウェーバー」とか「ダミアンハースト」など、ノリだけで買って着ていたけれど。

まあ、ファッションは無知なノリも必要ではある…でもやっぱりそれは若いうちの特権かも。

滅多にしない自撮り。卑猥なPHOTO-T。

関係ないが、X100Fはやっぱりカッコイイ。自分は痩せないとやっぱりカッコワルイ。

人気フォトグラファーのフォトTシャツを着るなんて少々照れくさいところもあるが、ここは仕事と割り切って?この夏はガシガシ着たいと思う。

いつか、恥も外聞もないイイ歳になって、売り場を離れることがあれば、そのときは堂々と自分の写真をプリントしたTシャツを着よう。娘にもプレゼントしてあげよう。

イヤがるだろうなあー。


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