「良爺自己満足展《白崎良治造形個展》」
8月2日。「青森ねぶた」の初日。国道には観覧のための椅子が並べられている。
しかし思いの外、昼の時間帯から席を確保している人はいない。暑すぎるからだろう。数ヶ月前にあの豪雪に耐えた津軽人に対して、この暑さは酷だ。
国道沿いの郵便局の裏手に入ると、光行寺というモダンな造りのお寺があった。そのお寺の二階で白崎さんの個展が開催されていた。

「良爺自己満足展《白崎良治造形個展》」
白崎さんらしい告知だと思った。こんな告知されたら観に行きたくなるというものだ。
お寺の二階に上がると、白崎さんと奥様が笑顔で迎えてくださった。中には5名ほどのお客様がいた。
入って右側の壁には、どこかの合唱団の演奏会の様子が映されていた。指揮をされているのが白崎さんだというのはすぐにわかった。そして正面の壁に、シルクで刷られたポスターが展示されていた。

1977年の演奏会のポスター
1977年といえば、私がまだ中学生の頃。白崎さんが印刷屋に勤めた頃に作成したポスターだ。浜田先生と島口先生のお名前もある。
白崎さんは、弘前大学混声合唱団の大先輩である。高校、大学の頃から学生指揮者として力を発揮され、その後は弘前メンネルコールや青森ベートーヴェンスコラーズをはじめ、数多くの団の指揮をされ、現在も活躍されている。
私にとっては、小学校教員養成課程の先輩でもあり、副専攻で美術科に在籍したという先輩でもあった。そして教職に就くことなく印刷デザインの道に進まれたというのも、なんとなく服屋の道を選んだ自分と似ていた(後輩の分際ですいません)。
白崎さんとは合唱の話をすることはあったが、美術の話をすることはあまりなかった。
ずっと昔に「何かを作ったりデザインすること好きなんだよね」という話を聞いたことがあったくらいだが、今回初めていろいろなお話を聞くことができた。
ただ、今回の粘土の作品はやり始めてまだ数ヶ月というのを聞いて驚いた。そしてすぐに個展を開いてしまうというフットワークの軽さにも驚く。



作品はどれもユニークであり、そしてタイトルもユニーク。作品のモチーフは「ご自身かな?」と思われるもの多く、それもまた白崎さんらしい。
私には白崎さんのイメージがずっとある。
ユニークではあるが、基本真面目。ゴマは擦らずに、ストレート。少しつっけんどんで怖いところがあるが、人に優しい。慕われて人は集まってくるが、ご自身はあまり群れない。自虐的なところがあるが、それは自信のあることの裏返し(またまた後輩の分際ですいません)。
以前、男声合唱フェスティバルがあったときに「もはや『いざ起て戦人よ』をみんなで歌うのって違うと思うんだよね」とおっしゃったことを思い出す。伝統は大切だが縛られる必要はない。
高級料理はもちろん美味しいが、安くて美味いものが最高。
これが、私の勝手なイメージ。
きっと本当は違うと思うけど、ずっとそんなイメージだったので、差し入れはスーパーいとくの「北海道あずきたっぷりのパン」で、プライスもついたまま(汗…お許しください)。
つまりは尊敬する大先輩なのである。

お洒落なデザイン
今回初めて奥様ともお話をすることができた。
奥様は弘前のご出身で、私の娘の高校の大先輩であった。ご夫婦揃って、私の家族の大先輩だったのである。
長い時間、おじゃましてしまいましたが、楽しかったです。ありがとうございました。
今後も演奏会は勿論、新たな粘土作品を楽しみにしています。












