「青森県声楽アンサンブルコンテスト」にてコンプリート達成ス
12月の後半になると年甲斐もなくソワソワする。クリスマスも近いし、街はソワソワした雰囲気になるのだが、自分がそんな気持ちになるのは全く別の理由である。
「声楽アンサンブルコンテスト」通称「アンコン」は、ここ数年、写真とともに自身のライフワークになっている。県大会をトップで通過すれば、3月に開催される福島市での全国大会へ推薦される。
立派な理由を持ってして、東北一周ドライブが可能となるのだ。
会場からほど近いところにある「studio NOVITA」で2時間ほど練習をする。
昨年のブログを見るとドカ雪だったらしい。アンコンのときはいつもドカ雪のイメージ。猛吹雪の中、やっとの思いで帰宅したこともあった。今年は雨模様。スッキリしない天気だがドカ雪よりはマシだ。
今回演奏する曲は、Josquin des Prez の『Scaramella』と、Palestrina の 『Kyrie』。ルネサンスを代表する作曲家の2作品。
パレストリーナは、Bassが 2パートに分かれ、私のパートは仙台から駆けつけてくれるA君と二人。最も下の音域を歌う、まさにBass=Base=基礎・土台。体型的には土台に相応しくなってきたが、声はまだまだ。
指導する大輔君は、時間ギリギリまで容赦がない。厳しくも頼もしい後輩であり、歌の先輩である。(ただ、彼が本番衣装の黒いシャツを忘れたので、私が持っていた黒いTシャツをXマスプレゼント)

2時間の練習を終え、会場の「リンクモア平安閣ホール」に向かう。ステージ直前のリハまで時間がないので、コンビニでサンドイッチを買い軽く済ます。
会場4階のリハーサル室前に行くと、出場する各団体の方々が集まっていた。顔馴染みもたくさん。歳をとったせいか緊張することもない。和徳小学校で指導していた頃の子が、一般の部に参加していることに月日の流れを感じる。
わずか数分リハーサルをしただけで、すぐにステージの袖へと向かった。
今回のアンコンはいつもとは違う思いが少しだけあった。年齢層の高いApioに20代の若い女性がメンバーとして加わったのだ。
2ヶ月ほど前、弘前に住む私の知人から「勤め先に歌の好きな子がいるんだけど、Apioさん紹介してもいい?」というメッセージがあった。
一度お会いしてから考えようということになったが、彼女=Mさんに実際会って話すと、歌・合唱に対するエネルギーに驚いた。なんと彼女は高校の頃、岩手県の合唱強豪校のメンバーとして、アンコン全国大会で1位になったことがあるという強者だった。
10月末に練習に連れて行ったが、すぐその場に馴染み歌っていた。そしてわずか2ヶ月足らずで今回のステージに立つという… メンバー最長老の自分にはとうてい無理な話だ。
というわけで、Mさんのためにも良い結果で終われたらな… という思いがあった。
ステージ袖で聴く他団体の演奏はどれも素晴らしい。特に青森市の団体は声も若々しくエネルギーを感じる。
しかし我々は我々。結成して30年もの時が経つ。それに今回は20代の若者も加わり平均年齢がわずかに下がっている。
前の団体の演奏が終わり、ステージに立つ。私はほぼ中央の一番上の段に立った。

演奏が終わると、大輔君が「満足な演奏ができた」と皆を迎えてくれた。
私も同じ思いだった。ほとんど緊張することなく、そして極端に高揚することもなく演奏することができた。
私は少しばかり用事があったので、会場を出た。
審査の結果はいつものようにBassの長谷川さんがメッセージしてくれることになっていた。
17時近くになった頃、長谷川さんからメッセージが届いた。
「全国いくよー!」
私は急いで用事を済ませ、会場に戻った。ちょうど若者Mさんが会場を出るところだった。
彼女の嬉しそうな表情に私も頬が緩む。ガッチリと握手をして、福島でまた歌えるという想いを共有した。いやあ〜ホント良かったな。
夜、帰宅して審査の詳細をアンコンのHPで確認した。
今回はコンクール全国大会にて数々の偉業を成し遂げた福島県の小針智意子先生、盛岡四高で混声&女声二冠の岩手県の佐藤文子先生のご両人と、高校の大先輩坂崎先生による審査であった。
そして、なんと審査員3名全員が我々に1位をつけてくれたのだ。こんなことは、自分の記憶の中にあっただろうか。

コンプリートを記念して、いつもは買わないちょっと高いビールをプシュッと開けた。













