「アンサンブルコンテスト」は いつもドカ雪
12月22日の日曜日、青森市で【声楽アンサンブルコンテスト青森県大会】があった。私は『合唱団Apio』のメンバーとして参加した。
昨年は少年少女合唱団『弘前メラヴォーチェ』も参加したのだが、今回は弘前でのイベントがあったり修学旅行の子がいたり…と、なかなかメンバーが揃わないこともあり、参加を見送ることになった。
午前中に弘前で用事があったので、昼から練習に参加する予定だった。しかし生憎天候が悪く、途中雪によるスリップ事故があちこちで発生していて、青森に辿り着いたのは昼を過ぎていた。
毎年同じようなことを書いている気がするが、この「アンコン」が開催される時はいつもドカ雪だ。今年は特にヒドい。ここ数日は雪が降り続き、弘前市の降雪量が全国ニュースのトップになる程だった。
結果を先に言えば、今回もなんとか「金賞一位」をいただき、3月に福島市で開催される「全国大会」への推薦を獲得することができた。
全ての団体の演奏が終わった後、私は会場で結果を聞くことなく帰路についた。暗くなってからの雪道を走るのも怖いし、帰ってからの雪かきも待っている。
帰路、浪岡のあたりでメンバーの長谷川さんからメッセージがあった。
「福島行くよ〜」
今回はもしかしたら厳しいかなとも思っていた。自分たちのパフォーマンスは決して悪くなかったが、いくつか拝聴した他団体がとても良い演奏をしていた。
ここ数年、若い人たちで結成されたアンサンブルが増え、参加団体も増えた。そしてその実力差もほとんどないように思う。
少し前までなら〈福島行き〉を決めたときは「やったー!」という感じだったが、何故か昨年あたりからはそんな感じではなくなっていた。
実力差がない接戦だからこそ、喜びも倍増しそうなところではあるが、意外にもそうではなかった。
理由は自分でもよくわからない。会社勤めをしていた頃は、「アンコン」に出場すること自体が非日常的であって、そこで結果を残すことはさらなる喜びを得るものであった。
しかし勤めを辞め、子どもたちに音楽を指導するようになってから、少しずつ考え方が変わってきたように思う。そして3ヶ月ほど前から、ご縁があり小さな女声アンサンブルの指導も始めたのだが、その考え方はさらに変化した。
言葉には上手くできないのだけれど、結果よりも、いろんな人たちとの日々の経過の方を大切に思うようになったのだと思う。
それでも青森県というエリアを脱することのできる機会を得られるのは貴重だ。
勿論、以前に比べれば自由になる時間は増えたので、出掛けようと思えば、いつでもどこへでも行ける。が、思いの外そんな欲がない。
しかし、「アンコンの全国大会で歌う」というあまりにもハッキリとした理由があれば話は別だ。
前回も敢行したように、今回も軽自動車で東北一周をするつもりだ。まだ訪れたことのない美術館もあるし、美味いラーメン屋や秘湯も味わってみたい。小さい夢だが十分すぎる。
と、そんな微笑ましい目標をあれこれ考えながら、毎日雪かきをしている。
昨日あたりからは、雪かきする時間も短くなってきた。雪かきが上手くなったからではない。捨てた雪が敷地の大半を占め、雪かきをしなくてはならない面積が日々狭くなってきたからだ。
このまま降り続ければ、やがて雪を捨てる場所さえなくなってしまいそうだ。
そして気がつけば今年もあと3日。
「けの汁」でも作ってみようかな。
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