「第19回 声楽アンサンブルコンテスト全国大会」
少し時間が経過してしまったが、3月19日〜22日に福島市で開催された「声楽アンサンブルコンテスト全国大会」について、記録しておこうと思う。
昨年、一昨年はポンコツ軽自動車で、東北一周のドライブをしながらの福島遠征だったが、今回は新幹線での往復となった。
3年前の福島も新幹線だった。そのときは娘の中学卒業、高校入学とバタバタしていたからであった。今回は高校卒業、大学受験と同じようなシチュエーションだったので新幹線に。ただ残念ながら前回と違い、大学の合格は叶わず。まあ、浪人も悪くない。

21日の土曜日が一般の部の本番だったが、「合唱団Apio」のステージはかなり遅い時間帯であった。
朝、弘前を出発し、新青森から新幹線に乗る。昼過ぎに福島に着き、タクシーで真っ直ぐ練習会場へ。2時間ほど練習をし、会場である「ふくしん夢の音楽堂」へ向かう。
ここ数年は、幸運なことに続けて全国大会に参加しているので、会場に入っても緊張するということはない。緊張というよりは「今年もこの素晴らしい会場で歌うことができる」という楽しみの方が大きい。
着替えを済ませリハーサルへ。そのまま案内係に促されステージの袖へ向かう。私たちの前の団体は、千葉県の男声合唱だった。その声がまた素晴らしかった。最近の関東、特に東京、埼玉、千葉のアンサンブルは素晴らしいパフォーマンスを魅せる。
まあ、それでも前の団体が良かろうが、そうではなかろうが、自分たちはいつも通りに演奏するしかない。いつも通り…それが難しいのだけれど。
一列に半円を描いてステージに立つ。私はほぼ中央に立った。
1曲目。パレストリーナの『Missa Papae Marcelli』より『Kyrie』
6声のポリフォニー。Bassは2声に分かれており、私のパートはAさんと二人。Bassとしてはやや高い音から始まるが、ビビらないよう高い音に向かって盛り上がるようフレージングする。
その後、もうひとつのBassパートが歌い出す。お互いが同じようなフレーズを交互に歌う。それがこの曲の最も特徴であり、ポリフォニーたる所以。
2曲目。ラッソの『Salve Regina』
8声ダブルコーラス。4声が交互に歌うスタイル。私が歌う第2グループは4声で6人。なかなか痺れる。でもそれが良い。アルトで歌う20代の新人Mさんが、これ以上ない喜びの表情で歌っている。その姿をみてこちらもグッと気持ちが高まる。
最後は、音楽堂のタイル壁に響き渡る音に包まれて、私たちは歌い終えた。
審査発表。
40近い団体のうち金賞は5団体のみ。その5団体が明日の本選へ進むことができる。
賞状が渡されるときに賞が読み上げられる。意外なことに、半分を過ぎたあたりでも金賞は1団体のみであった。(これはもしかして…)との思いがよぎる。
しかし、立て続けに少年少女合唱団の金賞が発表され、私たちの金賞の夢は潰えた。もしかして優良賞なのだろうか…そんな不安の中、F森くんがステージ中央に立つ。
「合唱団Apio、銀賞!」
おおぉ〜!銀賞だった。嬉しいような、悔しいような…でも救われたような。なんともいえない気持ち。でも今夜は思いっきり飲めるゾ!って気持ちもあって。まあ良し!

夜は美味い酒と料理を楽しんだ。
改めて審査の結果を見ると、各審査員がつけた順位はバラバラだったが、審査委員長の本山先生がなんと4位という評価をしてくださった。本山先生がつけた1位〜3位がそのまま全体の1位から3位だったので、4位だけ外したという悔しいオチがついたが、嬉しい評価であった。
日本各地のいろんな地酒をしこたま飲んだ。飲みすぎた。打ち上げの後は、大輔くん、林くん、新人Mさんと4人で豚骨ラーメン屋にいき、ラーメンを食いながらまた飲んだ。
翌朝、新人Mさんは目を腫らしながら、仙台で洋服を爆買いしると言って、一足先に駅へ向かった。私はのんびりと福島駅の土産屋をまわり、しこたま土産を買った。
いつもであれば、駅前の有名ラーメン店で昼飯!となるのだが、今回はその気力もなく、新幹線ホームの売店でおにぎりを買って済ませた。
1泊2日の福島旅。
着いたその日に歌い、飲んで、翌日帰る。
還暦をとっくに過ぎたオッさんには、なかなかハードな、そして楽しい演奏旅であった。










