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2026-05-29

宇都宮食いだおれ演奏旅行 その2 〜ルックスエテルナ&合唱団Apio 教会コンサート『ルネサンスの響き』〜


 

 

5月9日。

Sさんとタクシーで松が峰教会に向かう。教会にはまだ誰も来ていない。中に入ってみる。

 

 

宇都宮市の市街地に建つこのカトリック教会は、1932年に創建されたロマネスク様式の本格的な聖堂である。建物の外壁や内壁は大谷石によって建造され、大谷石による建築としては最大の規模を誇っている。正面には2つの塔が青空に向かって聳え、気高さと威厳を放っている。(公式HPより)

 

教会の中を見学していると、ルックスエテルナの方がいらした。互いに挨拶をかわす。会場作りをするということで長椅子の移動をお手伝い。しばらくすると、Apioのメンバーも集まりだした。

午前はお互いの団の練習。今回はそれぞれのアンサンブルによるステージ、そして合同のステージ、というプログラムになっている。

Apioは5曲を歌う。こちらはそれなりに歌い込んでいるが、合同ステージの2曲は少し不安が残る。しかしエテルナの方がいるので大丈夫だろう。

 

午前の練習を終え、昼飯タイム。

昨夜の宴に参加できなかったM子さんがラーメンを食べたいということで、昨夜に続きHくんのアテンドで繁華街へ。

着いたラーメン屋「鶏そばHIBARI」はお洒落な趣き。「鶏塩そば」が人気らしいので、それを注文。

 

 

着丼。上品な美しいラーメン!そして最高に美味い。

日本はどこへ行っても美味いものがあるのだなあ。

 

教会に戻りエテルナの皆さんと合同ステージの練習をする。

エテルナの声は芯があり声量もある。彼らの声に乗っかって歌えば、なんとかなりそうだ。不安も消えた。

 

15時45分。開演。

最初のステージは、Apioによるルネサンスポリフォニー5曲。

いつものように一列に並ぶ。目の前にはほぼ満員のお客様不思議と緊張はなかった。コンクールのように審査されるわけではない。聴衆の方々の顔も穏やかに映る。

オケゲムのアヴェマリアから始まり、ジョスカンデプレ、パレストリーナ、ラッソと、ルネサンスポリフォニーを歌う。最後にバードのアヴェヴェルムコルプスを演奏し、私たちのステージを終えた。

 

休憩をはさみ、ルックスエテルナのステージ。中央に立った指揮者の内田先生によるソロで始まる。

曲は全てヤーコブ・オブレヒトという作曲家のもの。数あるルネサンスからこの作曲家の作品を選ぶ団は珍しい。少なくとも私は初めて聴いた。

Apioに比べると圧倒的な音圧と声量で、骨格のしっかりとした演奏。メンバーお一人おひとりの持つポテンシャルを感じる。

全国でも数少ないルネサンスポリフォニーを志向する同志ではあるが、曲のアプローチに大きな違いがあることに驚いた。

”どちらの団も「ココはこうだろう」という信念にもとづいて演奏し、なおかつそれぞれ魅力的だと思えるのは、ルネサンスポリフォニーがいかに豊かで自由なジャンルであるかの証であろう” (Apio三橋大輔)

 

表現は自由であるべきだ。

 

  

ラストは両団による合同ステージ。

1曲目はアントニオ・ロッティの「Crucifixus」。8声による難曲だが、エテルナさんが完璧に曲作りをしておられて、私はそれに乗って歌うだけであった。

2曲目はメンデルスゾーンの「Denn Er hat seinen Engeln befohlen」。女声と男声に分かれた8声の美しい曲。両団の声がブレンドし教会に美しい音楽が響いていた。

歌い終えると、聴いていたお客様から大きくあたたかい拍手。お互いの団がそれぞれアンコール曲を一曲ずつ歌うと、教会の中はさらに大きな拍手で包まれた。

 

教会の外で、中から出てくるお客様に挨拶をした。

「素敵でした!」「是非また来てください!」と、何人もの方々から嬉しい言葉をいただいた。コンテストやコンクールも良いが、客と演者の気持ちが通う演奏会には別の素晴らしさがある。

 

合同ステージ

 

夜は教会からほど近い居酒屋で打ち上げ。両団のメンバーが交互に座り、交流を深めた。

私が一番歳上かと思っていたが、エテルナさんには私よりも歳上のご夫婦がいらした。五所川原にも縁のあるとのこと。20代の方も多く、これからますます活躍されるアンサンブルであることは間違いないだろう

 

今回の宇都宮の旅は、単に演奏するということだけではなかった。

500年も前のルネサンスの歌を愛する仲間と交流が持てたこと…むしろそれこそが、これからの自分の決して長くはない人生において大切になるであろう。

エテルナの皆さんと固い握手をして、私はそう思った。

 

ルックスエテルナの皆さん、ありがとうございました

 


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