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2018-10-05

【 TBCこども音楽コンクール 】と 「台風25号」


 

10月7日、福島県郡山市にて【TBCこども音楽コンクール】が開催される。これは「TBSラジオ」が全国規模で開催している音楽のコンクールで、東北大会は「TBC文化放送(TBCラジオ)」が主催をしている。

全国規模のコンクールとしては、先に行われた「Nコン」がよく知られているが、この「こども音楽コンクール」も1953年開催と歴史は古い。青森県大会は音源審査だったが、和徳小学校合唱部は、今年も昨年に続き「重唱」「合唱」ともに東北大会へ駒を進めていた。

昨年は「重唱の部」で見事に最優秀賞を受賞したが、「合唱の部」では入賞することはできなかった。「Nコンの東北大会で入賞することは、かなり難しい」ことを先のブログでも書いたが、この郡山の大会も「Nコン」と同じ顔ぶれが揃うし、出場校そのものも18校と多い。最優秀はもちろん1校で、優秀校も4〜5校とやはり入賞すること自体が難しい大会である。

昨年は10月の後半に開催されたが、今年は7日と早く、9月の名取遠征から時間もないままにバタバタと準備を進めた。ただ、合唱部の子供たちにとっては良かったかもしれない。昨年は時間が空いたせいで、少々ダラけた期間があり、緊張感も薄れ、顧問の先生も苦労されたようだった。何度か練習の様子を見にいったが、今年の雰囲気はいいようだった。

今年も本番は重唱が先にあるので、当日の午前中の練習で先生は抜けることになり、少しの間だが私が練習を引き継ぐことになりそうだ。名取のときもそうだったが、本番直前で特別何をするというわけでもなく、声出し、これまでやってきたことの確認、そして子供たちをリラックスさせること。

先日、練習におじゃましたときも、子供たちの歌声を聴いてみたが、とても柔らかくキレイになったと感じた。昨年に比べると抜群に声のいい子はいないのだが、全体的に柔らかくバランスがいい。

発声と言葉の発音について、少しだけアドバイスした。とくにソプラノの高音部は、どうしても声を張り上げてしまう。メゾピアノで柔らかく繊細に歌って欲しいところが何箇所かあったので、数人ずつに分かれて練習をした。全体で練習をしていて、上手くいったときに「いいよ!」と言っても、一人一人が「どう良かったのか?」を感じることは難しい。だから一人一人に歌わせて「あ、今のその音、すごくイイ!今の感じを身体に覚えさせて!」と伝える方が、わかってくれる気がする。

今年の6年生はとてもチームワークが良く、お互いを支え、後輩たちをしっかりとみているようだ。郡山のコンクールは人数制限がないので、50人以上の大人数で出場する学校も多数ある。その中にあって25人の和徳はかなり少ない。わずか25人しかいない合唱部で、その半分を占める6年生。彼らが卒業してしまえば、来年のコンクールは出場すら難しくなるかもしれない。曲や演奏も少人数に合わせたものに変わるだろう。

おそらく顧問の先生も、今年の合唱部に寄せる思いは特別なものがあるだろう。かりに入賞できなかったとしても、先生にとっても子供たちにとっても記憶に残る素晴らしいステージになって欲しいと思う。

 

台風の目

ただ、コンクールでどんな演奏ができるのだろう…というより以前に、厄介な難関があるのだ。「台風25号」である。現在沖縄あたり通過した台風が、週末にかけて日本海を縦断してきそうなのだ。先週「24号」がいらしたばかりなのに、なんともマメな今シーズンである。

6日夜、私たちを乗せたバスはおそらくは台風に向かって走ることになりそうだ。暴風が吹き荒れる音の中で、子供たちは眠らなければならないかもしれない。いや、もしかすると、東北直撃となればコンクール自体が中止になる可能性もあるかもしれない。そういえば、7日開催予定だった「弘前・白神アップルマラソン」は中止になったらしい。一般道を走る競技であれば、仕方のないことかもしれない。

いずれにしても、私たちは天候の状況を見守るしかないし、運営側の連絡を待つより他はないのである。「あの時は台風でコンクール中止なったもんなあ〜」という思い出にはなって欲しくないものだ。PCで別リンクを開くと、台風の予報円がググ〜っと右に大きくカーブを描く予報図が目に入り、思わず書きかえたくなる。

 

米軍予報の台風の形はウルトラセブンのようだ

はたして、私たちは無事郡山に着けるのだろうか。子供たちは、思い出に残る演奏をすることはできるのだろうか。そして、再び私たちは涙を流すことはできるのだろうか。結果は3日後。

 

 


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