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2018-10-08

【 こども音楽コンクール 東北大会 2018 】


 

郡山市から東に15kmほどのところに位置する三春町。その三春町の山あいにある「若松屋」という旅館に宿をとっていた。

昨夜は、男子8名とともに大浴場で身体を温めた。温泉に浸かるのは、ずいぶんと久しぶりのような気がする。2年ほど前までは、毎月のように娘と温泉巡りをしていた。さすがに5年生となった今では、一緒に男湯に入るのは気がひけるだろうと、こちらから誘うこともなくなっていた。

旅館で朝食を済ませ、郡山に向かう。今回は、コンクールが開かれる郡山市民文化センターまで、バスで数分のところにある小学校をお借りすることができた。午前のうちに、重唱4名による本番がある。重唱の練習をして、先生と重唱メンバーが会場に向かった。

残った20名ほどと私とで、1時間ほど練習をすることになった。主力メンバーが抜けても、しっかりと歌うことができるほど、子供たちは成長していた。繊細に柔らかく、優しく歌って欲しいところを集中して練習する。休憩中は、お互いの肩や首をマッサージしあいリラックスできるよう心がけた。

やがて先生と重唱メンバーが戻ってきた。私たちは花道を作って出迎えた。4人ともいい顔をしていた。合唱の本番は12時過ぎだったので、練習会場で昼食も済ませ、余裕を持って会場に向かうことにした。

郡山市民文化センターに着くと、各地から集まった出場校の子供たちがロビーに溢れていた。いつものことながら、この光景を見ると緊張するのは子供たちだけではなく引率する我々も同じである。ロビー脇で待機した後、リハーサル室に向かった。ほんの10分ほど練習すると、そこから子供たちはステージの袖へと向かう。私たちは、迷路のように複雑な通路を通り抜けて、ホールに入った。

「Nコン」とは異なり、撮影が許可されているので、私はビデオをセットした。前の学校の演奏が終わり、子供たちが入ってきた。歌うのは「Nコン」のときに歌った自由曲『歌声はどこへいくの』の1曲のみである。

演奏が始まる。素晴らしい出だしの歌声だった。このステージでは先生は楽譜なしで指揮をされていた。子供たちの表情を見ながらゆったりと指揮をされていた。それに応えるかのように、子供たちもゆったりと柔らかく、そして繊細に歌っていた。私は身体の震えが、ビデオカメラに伝わらないようにするのに必死だった。最後、子供たちはダイナミックに歌い上げてくれた。ブラヴォー!

小学校の部を終えると、外に出て会場の前で記念写真を撮った。私たちは夕方に発表される結果を待たずにバスに乗り込んだ。弘前までは6時間半ほどの帰り旅となる。

私は、再び一番後ろの席に座り、おやつや夕食を渡す係になった。子供たちはおやつを食べながら、DVDを観たり絵を描いたり、それぞれにバスの中を楽しんでいた。娘は疲れたのか、寝ているようだった。そういえば、「台風25号」はどうなったのだろうか。郡山でも午前中は強い風が吹いていた。

バスの中から西の空を見ると、少しずつ暮れかかる雲が、台風の名残の風に流れていた。

 

夕方の6時過ぎに、郡山に残って結果を聞いてくれた保護者の方から、先生にメールが入った。一番前に座っていた先生が子供たちの方を向いて、メールを読み上げた。

「重唱の部。和徳小学校は…最優秀賞!」「ヤったああー!」

子供たちの歓声がバスの中に響きわたった。いやあ、良かったなあ。ほんと良かった。先生が、春からいろいろ大変な思いをしながら、子供たちと頑張ってきたことを話していた。私は一番後ろにいたので、話の内容はよく聞き取れなかったが、先生が涙を拭きながら話をしていたのがわかった。

合唱の部は、やはり壁が厚く入賞は叶わなかった。子供たちの演奏の後、数校の演奏を拝聴したが、やはり50人以上の学校の演奏はそつがなく、安心感がある。一般の団体であれば、少人数でも一人一人のレベルが高く質の高い演奏するグループはあるが、まだ声が発展途上の子供たち25人だと、なかなか入賞は難しいのかもしれない。

しかし、それだけレベルの高いコンクールのステージで素晴らしい演奏をできたこと、子供たちにはいい経験になったはずだ。そして何より私たちを再び感動をさせてくれたこと。自分の人生の中でも、このような感動を味わうことができるのは、数回かもしれない。子供たちに、本当に感謝の気持ちでいっぱいになった。ありがとう、和徳の子供たち。

 

……………………………….

地球上で起こっている争いを、地球を守るためのエネルギーに変えることはできないだろうか。自分たちの歌う歌声が、その祈りや願いとなって、私たちの住む地球を包み込むことはできないのだろうか。

今回、子供たちが歌った歌は、平和を願う歌です。ぜひお聴きになってみてください。

『歌声はどこにいくの』  作詞 みなづきみのり  作曲 松下耕

歌声はどこにいくの 私の歌は風にのっていくの

あの山こえて あの海こえて 朝日ののぼる場所まで行って

明日のエネルギーになるのかな

歌声はどこにいくの 私の歌は空気に溶けていくの

私の体や誰かの体や 草や木にも吸われて 

命の元になっているのかな

歌声はどこにいくの 私の歌はあなたの胸に届くの

あなたの胸の宇宙のなかで 心の底の深いところで 

かがやく星や 貝殻になって 時々ささやいているのかな

歌は消えない 波になって響き かがやきになって残り 

雨になって降り注ぎ 雲になって旅をする

この世界の一部になっていつの日か 地球を取り囲む

争いを花開くエネルギーに あきらめを勇気や励ましに変え

祈りや願いになって 歌声は地球を包み込み 私たちを見守っているんだよ 

歌声は

 

 


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