「 娘の写真 」
かれこれ、1ヶ月以上もブログを書いていなかった。
しかしここ1ヶ月は、隠岐彩夏さんによる演奏会「名曲の花束」や、近藤金吾さんのライブ、自身が参加する「FLOW写真展」などのイベントが数多くあり、日記として書くべきことはいくらでもあった。
「東北一周旅紀行」を15回にわたって書き続け、文章を書くということに少々疲れたのかもしれない。
自分が写真展に参加したときは、どんな写真を出展したのかをブログに書き留めておくのが常だった。
だが最近は、自分の撮った写真をSNSにあげるのは少々抵抗があった。いや抵抗というほどではなく、そういう気分にならなかっただけだ。
だから自身のインスタグラムは、毎晩作る晩御飯の画像ばかりになっている。
しかし先日、新鮮な出来事があった。
娘が文化祭に出品するために、黒石に写真を撮りにいったのだ。写真部の生徒数人と一緒に「黒石のこみせ」や「猿賀公園」を撮るのだそうだ。
私は、街撮りで普段使用しているFUJIFILMの「X100F」を貸してあげた。周りの生徒がどんなカメラを使っているかはわからないが、高校生が使う分には充分だろう。
以前、一緒に岩木山神社を撮りに行ったときに、最低限の使い方は教えていた。シャッタースピードやISOはオートに設定し、絞りと露出だけを教えた。
絞りが作り出してくれる「ボケ」は、やはりカメラの醍醐味だ。
黒石から帰ってきたその日の夜、出品する写真を娘と一緒に選んだ。
自分に似たわけではないのだろうが、写真のほとんどは地味な写真ばかりで少し驚いた。美しい風景や建物の写真はほとんどなかった。
「絞り」を開きすぎて「ボケ」が大きく、ピントの合わない写真も多かったが、それはそれで「アジ」があった。
そして何よりも現代の10代の若者が、どんな被写体を選び、そのように撮るのか。自分が撮る写真よりも大きな関心が湧いた。
(ブログタイトルの「娘の写真」は、正確には「娘の撮った写真」である)
最後の写真にはドキッとした。
「ストライク」とタイトルをつけたこの写真。自分が参加した写真展に出展したモノによく似ていた。
最終的に文化祭に出品したのは、この写真ではなく、岩木山神社で撮った写真になったそうだ。
街では多くの写真展が開催されていて、多くの刺激をもらうことができる。
しかし、私自身が一番影響を受けるのは、案外近くにいる若者なのかもしれない。
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