東北一周旅紀行 その7 〜『天然だしらーめん 潮の音』の「ほや潮麺」に驚愕ス〜
秋保温泉の朝湯で心も身体もリラックス。いざ福島へ!の前に、腹ごしらえ。
目的の場所は、秋保温泉からは15分ほどで行ける「相互台」という高台にあった。
住所的には仙台の境を越え、名取市となる。事前に入力しておいたナビの通りに坂道を上る。
美しく整備された住宅街をゆっくり走ると、タウンセンターといういくつかのテナントや事務所が入った建物があった。その建物の端に、店の暖簾が見えた。
山手の高台にあるのに、海鮮系のラーメンを提供するというのも興味を惹く。
昼前に着いたせいか、店の中に客はまだ3人ほど。広くはない店内だが、すぐに座ることができた。
食券の自販機には、店名の通り多くの海鮮系のラーメンが並んでいたが、ここでは「ほや潮麺」を食うと決めていた。
いろんなサイトを見ると、時季によって多少メニューに違いがあり、ホヤだけでなく牡蠣をメインにするときもあれば、味噌や辛めの麺を提供するときもあるようだ。
ただ、やはり「ホヤ」のラーメンというのは全国的にも珍しいが故、「ほや潮麺」を求めて遠くから訪れる客が絶えないらしい。
福島へ向かうスケジュールをスマホで確認しているうちに、ラーメンがきた。
(うほーーー!)
見たことのないビジュアル。食べたことはない…が、絶対美味いだろう予感。
何と言っても目に飛び込んでくる「ホヤ」の迫力がすごい。細かく刻んだりせずに、分厚いままの「ホヤ」がドーンと6枚。チャーシュー、青ネギ、白ネギ。
麺は細麺のストレート、スープは沢山の種類の魚介出汁を使い、そして「ホヤ」の旨味がじゅわ〜っと滲み出た潮スープ。
まずはスープを一口。(う、う、うめえ…)
温泉で汗をかいてきた身体に、潮のスープがじゅわ〜っと染み込んでいく。(じゅわ〜っと多用せざるを得ないラーメンなのだ)
ストレートの細麺はスープと相性も良く口当たりも良し。するするとイケる。
そして、そして「ホヤ」
青森県人には比較的馴染みのある「ホヤ」だが、ホヤ酢などが一般的で、牡蠣に比べると温かいメニューで食べることはない。
箸で持ち上げると、デ、デカい。そして厚い。
食べてみる…じゅ、じゅわ〜(う、う、うめえ…)
とにかく一枚でも食べ応えのある「ホヤ」が6枚も入っている。臭みも全くなし。
大好きな「ホヤ」だが、一度にこんなに食べたことはない。めちゃ贅沢やコレ。
1300円とラーメンとしては高額だが、むしろ、この値段でこんな贅沢なラーメンが食べられるなんて!と思ってしまった。
昨晩いただいた牛タン並みにデカい「ホヤ」だったが、美味いスープに浸かっている間は冷めることなく、最後の一枚まで美味しくいただくことができた。
そして、身体にじゅわ〜っと染み入るスープは当然完飲。
ごちそうさまでした!
今度こそ福島へ!
「天然だしらーめん 潮の音」
宮城県名取市相互台1丁目10−1
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