東北一周旅紀行 その8 〜ひと休み『駒田屋本舗』の「元祖 みそぱん」〜
でかいホヤが入った「ほや潮麺」を食べた後は、一気に福島へ!
が、福島まではまだ70km以上ある。軽自動車で一般道を一気に走るのはなかなかしんどい。
アンサンブルの練習は15時の予定。まだ時間に余裕もあったので、のんびり走ることにした。
仙台からの国道4号沿いには、名取、岩沼、亘理と震災で大きな津波の被害を受けた街が位置する。
道沿いには多くのロードサイド店舗が並ぶ。あれから13年が経ち、どの街も新たな発展を遂げたことがわかる。
いつかは、岩手から福島にかけての海岸沿いを走ってみたいと思った。
県境辺りに差し掛かると風景が長閑になる。少し眠くなりそうな気がした。
福島県に入る。国見という町だ。しばらく走ると道の駅の標識が見えた。そこで休憩することにしよう。

道の駅 国見 「あつかしの郷」
波型の屋根が特徴で、横に長く大きな道の駅だ。公式HPに「あつかしの郷」の由来があった。
〜道の駅国見あつかしの郷の「あつかし」とは町の北西部に位置し、古来より地元のシンボルとして親しまれてきた『阿津賀志山』にちなんで名づけられました。道の駅の特徴的な「おおきな波形の屋根」には、町の史跡『阿津賀志山防塁』の曲線、特産品である桃に代表されるフルーツのなめらかな曲線、そして地元の人々の素朴であたたかな真心の曲線、こんな意味が込められています。〜
地元の物産品を販売しているコーナーはとても雰囲気がおしゃれ。
置かれている商品もオリジナリティのある美味しそうな地元の名産品が並ぶ。ラーメンは食べたが、福島に着くのは15時頃になりそうだった。
(何か買おうかな…)
売り場を物色していると気になる商品が目に入った。
「みそパン」だった。

『駒田屋本舗』の「元祖 みそぱん」
「みそパン」は津軽にも昔からあるので、多くの人に馴染みがあるはずだ。
味噌味ではあるがほんのり甘い素朴な味は、小さい子どもから年配の方まで人気がある和風のパンだ。
『駒田屋本舗』は福島市にある和菓子屋で、なんと江戸時代後期の創業という老舗だとか。すごいな。
この「元祖 みそぱん」は、40年ほど前に誕生した商品で、「福島産の味噌、そして小麦と砂糖と膨張材のみで作られ『無添加』にこだわって作られています。味噌のやさしい甘さの中にも独特の風味が口の中で広がる美味しい和風ぱんです(公式HPより)」とのこと。
5個入りで600円ほど。小腹を満たすにはちょうど良さそうだ。
コメダコーヒーも買い、車の中で食べてみることにした。
なんとなく津軽の「みそパン」とは違うように見えたが、開けてみると確かに全く違う「みそパン」だった。
津軽のものは、まず四角っぽい形が多い。そして生地がぎゅっと密な感じ。しかし、この「元祖 みそぱん」は、少しふっくらとしていて蒸しパンに似ている。生地も柔らかい。
一口食べてみると確かに蒸しパンのような食感だ。が、味は「みそパン」だ。素朴な味だけど、高級な和菓子を食べてるようだ。
ん〜これは美味いなあ。
さっき食べた「ほや潮麺」も美味かったが、この「元祖 みそぱん」も今回の旅の「美味しいもの」上位に入りそうだ。
なんとなく得したような気持ちになって、再び福島を目指す。
今度こそ福島だ。
旅は長い。
公式HP →『駒田屋本舗』の「みそぱん」
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