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2024-04-18

東北一周旅紀行 その9 〜福島のラーメン「丸信ラーメン 駅前店」〜


 

ようやく福島に着いた。弘前を出発し、まる一日と半日が経っていた。

しかし「東北一周旅紀行」は、書き始めてすでに3週間が経っていた。長い。

まめに書けば、とっくに書き終えているはずなのだが、ここ1週間は所属している地元の合唱団の定期演奏会があり、少々忙しい思いをしていた。

本来なら日々の出来事を書き綴るべきなのだが、この旅紀行がまだ道半ばなので、しばらくは旅を続けよう。

 

昨年同様、福島市内にある教会で練習は行われた。

あまり張り切って歌いすぎると、翌日の本番に影響するので、少し抑えながら歌う。

前日から長時間の運転をしていたので、身体が凝り固まっていた。

なんだかんだ言っても、アンサンブルメンバーの中では自分が最年長である。無理をしてはいけない。

 

3時間ほど練習をこなし、アンサンブルの雰囲気も上々。

教会の窓から見える福島の空が暮れかかってきた頃に、練習を切り上げた。

この日は、翌日本番に備えメンバーそれぞれに晩御飯を済ませ、早めに休むことになった。

 

駅前のホテルにチェックインして少し休憩をする。さて、晩飯はどうしようか。

どうしようか…と書いたが実は何を食うか決めていた。前回のリベンジをするのだ。

 

ホテルからは歩いても10分ほど。Googleマップを見なくても場所はなんとなくわかる。

何故なら昨年も訪れた店だからだ。しかし、そのときは不運にも臨時休業だった。

大通りの角を曲がると、向こう黄色い灯りが見えた。

 

「丸信ラーメン 駅前店」

 

微妙にウェスタンな外観

 

看板にある「鶏ガラ二段スープ」の文言がそそる。

中に入ると、コの字型のカウンターがあり、奥側には女子高生が5人ほど座っていた。

夜に女子高生たちがラーメンを食べているというのも新鮮なビジュアルだったが、あまりジロジロみると睨まれそうだ。常連客を装ってメニューを見る。

ラーメンは醤油と塩の2種で、チャーシューの枚数によって値段が変わる。

Wチャーシュー麺にも惹かれたが、年齢的にややヘビィな気がしたので、レギュラーの醤油チャーシュー麺を注文。お値段は1000円。

英語のメニューもある。駅前だしサイトでも上位に載ってるので、外国人の客も多いのだろう。

 

女子高生たちがわいわいガヤガヤと店を出て行った。

かなり年配のご主人が見守る中、若者がラーメンを作っている。そして出来上がったラーメンをバイトらしき女の子が運んできた。

 

醤油チャーシュー麺

「二段スープ」は「二段」とはっきりと視認できるわけではないが、上層は明らかに透明感のあるスープ。

一口啜るとあっさり塩ベースの沁みる味。中太の縮れ麺を味わっていくと、やがてスープは色濃さを増し、醤油感が強くなってくる。なるほど。

チャーシューは少し小さめだが、しっかりと煮込んでありジューシーで食べ応えあり。6枚はちょうど良い感じ。

長時間の運転と練習に疲れた身体に、じゅわ〜っと(ほや潮麺でも使った記憶が…)と染み入るラーメンは満足の一杯だった。

 

考えてみれば、昼は仙台、夜は福島で、と連チャンでラーメンを食べていた。

そんな自分に少し呆れながらも、この先訪れることがないかも知れぬラーメンを味わえるとなれば、むしろ自分を褒めたいくらいだった。

 

さあ、明日は本番ステージだ。

鼻や耳の穴からラーメンが出てこないように気をつけよう。

 

「丸信ラーメン 駅前店」

福島県福島市栄町12−1

 


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