東北一周旅紀行 その15 〜秋田五城目「湯の越温泉」で旅を締めくくる〜
東北一周旅紀行。
ラーメンは秋田の由利本荘にて完結。あとは温泉。
由利本荘から日本海沿いを北上し、秋田市に入る。秋田市は昨年の秋に訪れていたので、街には立ち寄らず国道7号をそのまま北へ。
八郎潟のあたりで国道7号から国道285号に入り、山の中へと向かう。285号は北秋田市の「大館能代空港」や「北欧の森公園」へと通ずる道だ。
道中にはいくつかの温泉が存在するが、検索して気になる温泉があった。
『湯の越温泉』
秋田県五城目町の山間にひっそりとある人気の温泉だったが、2020年3月、コロナウィルスの影響で、残念ながら300年の歴史に幕を閉じることになる。
しかし復活を望む多くの声を受け、秋田の若手有志メンバーが発起人となり、クラウドファンディングの支援も受けながら2022年3月に再オープンしたのだとか。これは是非行ってみたい。
国道沿いの「道の駅 五城目」を過ぎると、すぐに左折。そのまま川沿いに小さな道を走り進む。大鰐や碇ヶ関、温湯もそうだが、温泉地に流れる川はなんとも趣がある。
学校の跡地と思われるところを右折し、そのまま細く急な坂道を登る。その登り切ったところに温泉はあった。
古い看板にあるように、以前は「湯の越の宿」という名で、温泉旅館を営んでいたようだ。
外観はキレイにリニューアルされているらしく、建物に入ると中も上品で清潔感があった。ちょっとした案内や貼り紙にも、若い人たちのプロデュースを感じることができる。
浴場に入ると、数人の客がいた。地元というよりは観光で訪れているように思われた。
内風呂は大浴槽と小浴槽とに分かれいるが、それほど温度の差はない。熱すぎずのちょうど良い湯加減。
泉質はやや弱めの硫黄泉。黄土色の濁りがあるお湯で、湯触りはやさしく滑らか。なんとも心身共に落ち着くお湯である。
大きな窓から見える自然の景色にも癒される。
フィンランド式のサウナもあるようだが、サウナはあまり得意ではないため、どんなサウナだったかはわからずで、悪しからず。
とにかく、泉質が気持ち良いので、何度も繰り返し浸かったのだ。そして、これが4泊5日の東北一周旅紀行の締めと思えば感慨も深い。
秋田には「玉川温泉」や「後生掛温泉」といった超有名な温泉があるが、ここ『湯の越温泉』もまた素晴らしい温泉であった。
もちろん、規模感や湯のインパクトには少々欠けるかもしれないが、ゆったりと過ごすには良い湯と思う。
いろんな意味でとてもさっぱりできた。気分良く弘前へ帰れそうだ。
さあて!弘前までは…あと、110km…
げ、眠くなりそう。
『湯の越温泉』
秋田県南秋田郡五城目町内川浅見内後田125−5
(5/31現在、HPが見れなくなっていたので、営業しているかどうかは?です)
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