「正月」の料理
暮れから年始にかけて、我が街、弘前は連日全国ニュースのトップを飾っていた。
新年らしく輝かしいニュースであれば良いのだが、その全ては大雪のニュースであった。
市民の誰もが、朝起きて雪かき。昼のおせちを食べたら雪かき。夜に一杯やる前に雪かき。そんな正月を過ごしていた。
自分も例に漏れず。朝起きてコーヒーを飲んでから雪かき。洗濯をしながら雪かき。昼飯を作りながら雪かき。買い物から帰ってきたら雪かき。少しだけ体重が落ちたかもしれない。
雪かきは大変だが、その分どこへも出掛けずに自宅で過ごす正月になった。
おかげで「正月らしい料理を自分で作る」という今までにはない正月を送っている。
昨年までは、知り合いの店にオードブルやおせちを頼んだりしていたが、今回の年越しは自分で作ってみることにした。
幸いにも、知り合いから魚介や肉などの美味しそうな食材をいただいていた。足りないものをスーパーで補充し、準備はOK。
タイトルを「正月料理」ではなく、「正月の料理」としたのは、決して正月料理ではなくて「まあまあ正月っぽい」くらいの料理であって、「1年後のために記しておこう」…そんな内容である。
まずは津軽の冬にはなくてはならぬ「けの汁」
正月料理というよりは、冬の料理といった方が正しい。
本来であれば、凍み豆腐やこんにゃくはもっと細かいサイの目に切らなければならぬが、技術が未熟なのでしょうがない。金時豆も入れて、具がゴロゴロと食べ応えあり。
「たっぷりの蟹とイクラのアサリ飯」
アサリは炊き込みご飯にして、その上に本タラバガニとイクラをたっぷりのせる。こういう贅沢なのは、自宅飯ならでは。
「倉石牛のステーキ丼」
年末にいつも叔母からいただくステーキ肉は、霜降り具合があまりにも良すぎるため、少しずつ脂を落としながら焼く。ジューシーすぎるので二切れで十分。
「煮豆」
買ってきた黒豆と、自分で煮込んだ金時豆。金時豆はあまり甘くしすぎずに、酒のつまみにもできるように仕上げる。
「お雑煮」
鶏肉、ねぎ、人参、ごぼう、きのこ、冬陽春菊、かまぼこ、焼き餅。セリの代わりの春菊も良し。ごぼうが入ると美味い。出汁も美味くできた。
雑煮は正月一日の昼に食べる、と決まっている。
まあ、こうしてみると「正月料理」というほどではないが、「正月っぽい料理」は作れたような気がする。
おまけでコチラも。
「倉石牛カレー」
「おせちもいいけどカレーもね!」
このセリフを聞いて「懐かしい〜」と思う人は、そろそろ雪かきで腰を痛めているお年頃だろう。
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