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2017-04-15

CONVERSE ALL STAR


「 CONVERSE  ALL STAR 」

誰もが知っているスニーカー。おそらく多くの方が学生時代に履いたであろうこの「オールスター」  厳密には「 CONVERSE  ALLSTAR  Chuck Taylor 」といいます。

「オールスター」が誕生したのは1917年。そう、今年で100周年。100年前といえば日本では大正時代ですが、アメリカではすでに多くの人がこのモデルを履いていたとは驚きです。

さらに驚くのは、多少のディティール変化はあるけれど、現在のモデルも最初の頃のものとほとんど変わっていない、ということです。ファッションとして生まれたモノではないので、そのスタンダードさに惹かれるのかもしれません。

このモデル、歴史が長いだけになにかと薀蓄を語られることも多い、です。一番はやはり「Made in USA」かどうか、ということ。雑誌のポパイなんかでも、創刊当初から「Made in USA」という言葉がもてはやされ、いまだにUSA製信者というのはファッション好きには多く存在していて…コンバースも2000年代に入るとアジアか日本生産が主流になったので、「USA製じゃなきゃ」というのは年配の方に多いかも。

他にも、サイドにあて布が付いていないとダメとか、ソールの厚み、ヒールパッチのデザイン、さらにはヒモの質感まで。こだわりだすとキリ がないようです。

などと他人事のように書いていますが、かつては自分もこの「オールスター」の虜になった一人。USA製モデルってのは気にしてはいたけど、薀蓄にはあまり興味がなく、どちらかといえばいろんな色や柄を揃えるのが好きでした。

かつてアパートに一人暮らしをしていたときに、床にズラーッと並べたことがあります。30足以上はありました。実に壮観。一人興奮したのを今も覚えています。

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思い起こせば今から37〜38年前、高校3年生だった自分は雑誌のメンズクラブに載っていた「オールスター」の黒のハイカットモデルが欲しくて欲しくて…なんかの雑誌の通信販売(通販サイトとは言わない)でようやく手に入れたのでした。たしか7800円。今のオールスターが5000円くらいで売られているのを考えるとメチャ高です。盗まれるのが怖くて、毎日自宅に持って帰りました(笑)

今の私があるのは、この「オールスター 黒のハイカット」のおかげです。

この黒のハイカットを履いて大学にも行きました。そして洋服に興味を持ち始め、服屋でアルバイトを始めました。いろんな服を身につけて飲みにも行きました。パリやロンドンなど海外出張にも行きました。

どんなときでも、「オールスター」はそばにいた。だから今日の記念すべき最初のブログにふさわしいアイテムとして選びました。

ここ数年、自分の働いている店でも再び「オールスター」を置いています。一般の靴屋さんでは展開しない、少し珍しいモデルとか、デザイナーズブランドとコラボしたモデルとか。いつの時代になっても、どんなスタイルが流行ろうが、店に並んでいて様になるスニーカーです。

 

オールスターカモフラージュ


たぶん、爺さんなっても玄関に「オールスター」は並んでいるのだろう。

*追記:この記事を書いてから2年が経っているが、玄関のシューズ棚にはやはりオールスターは並んでいて、オールブラック(コンバースアディクト)のモノが1足…増えていました。(2019年4月19日現在)


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