「新年度」の挑戦
4月になり春らしい陽気が続いている。
「新年度」を迎え、街はなんとなく賑やか。いや、街を走り回る選挙カーのせいかもしれない。とにかく一気に春らしくなった。
会社勤めを辞めた自分にとっては、何か新しいことがあるわけではないが、娘が高校生になるということが「新年度」を感じさせてくれる。
合格発表の日から、制服の注文や教科書の購入、入学手続きの書類を書いたり、通学用の自転車を買いに行ったりと、何かと落ち着かない日々が続いている。
きっと「通学」という日常が始まれば、少しは自分のことも考えることができそうな気がする。
この先、挑戦してみたいことがいくつかある。
そういう意味では「新年度」になったのを機に、挑んでみたいことを書き出してみよう。
書き出してみるというのは大事なことだ。目標を持たないと、あっという間に爺さんになってしまう。時間が過ぎ去るのは早い。
「写真」と「シルクスクリーン」
「写真」はここ数年、自身のライフワークのひとつであった。「写真を撮ること」「写真展に参加すること」などは少しずつ実践できたけど、実は自分の中では「写真」の取り組み方に違和感があった。
「洋服」の世界に数十年身を置いていたせいか「写真」を「FASHION」に結びつけた方がしっくりくるのだ。自分の撮った「写真」を「FASHION」に生かすために「シルクスクリーン」を勉強してみたいと考えている。
大学の美術科に在籍していた頃、「シルクスクリーン」を刷っている先輩に憧れていた。あの頃の自分が、未だに心のどこかでくすぶっている。
「音楽」
自身が所属するアンサンブル『合唱団Apio』においては、3月の「声楽アンサンブルコンテスト全国大会」に幸運にも参加することができた。
4月からは新たなレパートリーに取り組む。新しい楽譜を手にするのは、いつでも心がはやる。なんとか今年も全国大会へのチケットを手にしたい。
「音楽」に関しては、もうひとつ取り組んでみたいことがある。
それは、弘前市内に『少年少女合唱団』を作ることだ。これはなんとも夢物語のような話だけど、歌を通じて知り合った仲間と一緒に考えている。
弘前にはかつて、和徳小、小沢小、弘前一中、弘前中央高校など、全国大会でも輝かしい成績をおさめる学校がいくつもあった。
もちろん今現在でも活動を継続している学校もあるが、中には合唱部そのものがない学校もあると聞く。学校側の事情もいろいろあるのだろう。
でも、きっと歌いたくても歌えない子どもたちがたくさんいるはずだ。
「学校や学年の垣根を超え、歌の好きな子どもたちが自分たちを表現できる『少年少女合唱団』があればいいね」…歌仲間とそんな話をしていた。
これは自分自身が歌うという活動に比べれば、遥かにハードルは高いのだけれど、少しずつでも取り組んでみたいと思っている。
「ロードバイク」
そろそろ走りたい季節がやってきた。いつもの自分であれば、3月初旬頃から走っているのだが、今年は娘の受験もあったし、気ぜわしい中で怪我をしたりしてもいけないので、少し我慢をしていた。
おかげで、身体は見事に大きくなり、おそらくは岩木山神社まで走るのもシンドいのは目に見えている。
そんなダラシない自分ではあるが、仕事を辞めたときに思い描いていたことがあった。
それはロードバイクでの「弘前〜八戸往復」である。
ルートだけはワクワクしながらいろいろ考えた。往路は十和田湖越えで八戸に一泊。夜は大学の時の友人を酒を飲む。翌日、復路は八甲田を越えて弘前へ帰る…なんて。
今の自分にはちょっと無理だと思うけど、とりあえずはそんな目標に向かって少しずつ走ろうと思う。
以上、3つのジャンル。
今年度中に達成できそうな目標は、正直ありそうにないが、気負わずに頑張りたい。
ただし、これらを達成させるためには、日々少しでも稼がないといけないし、家の中ももっとキレイに片付けなければならない。
日常の中に、やらねばならぬことは山ほどあるのだった。
そして、さらに大きな問題が目の前にあることに、今気づいた。
これからは毎日、娘が持っていく弁当を作らなければならないのだ。
これは、マジで挑戦なのだ!
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