『郡山ブラック』でリベンジ 〜郡山市グルメ探訪〜
先日、むつ市にて「大湊海自カレー」に玉砕したわずか5日後。リベンジに向かったのは福島県郡山市。
リベンジと言ってもグルメの旅をしているわけではない。今回は「全日本合唱コンクール東北大会」へ出場するために郡山を訪れた。
2019年の東北大会では金賞を獲得し、全国大会に出場するために京都へ行くことができた。あれからもう3年。
先に結果を報告しておくけど、結果は銅賞だった。
今年の全国大会は、訪れたことのない三重県の津市だっただけに、残念…やはり東北大会の壁は高い。
でも、こうして毎年東北の各県を回れたらいいな。
郡山は、娘が小学校の合唱部だったときに「こども音楽コンクール」で二度訪れていた。
しかし、そのときはバスでの団体での移動だったので、郡山の街を歩くことはなかったが、今回は多少の自由時間がある。
むつ市のリベンジをするために、郡山のグルメを事前にチェックしておく。
今回は失敗しないよう、きちんと営業時間もチェック。
福島のラーメンといえば「喜多方ラーメン」が有名だが、郡山では「郡山ブラック」ラーメンというのが人気らしい。
名前から察するに黒いスープだというのは想像できるけれど、味はどんなだろうか。
夜の練習を終え、ホテルに帰還。晩飯タイム。
市内には「郡山ブラック」を出す店が何軒かあるらしいが、行動範囲は宿泊するホテルの駅前周辺に限られる。
ホテルを出て、一人で駅の方に向かって歩く。郡山は駅前の大通りの一本裏に飲屋街がある。
土曜だったせいもあるが、思いのほか人出が多く通りは賑わっていた。
飲屋街を歩いていくと、その店はあった。
「郡山ブラック」は、驚くことに1887年から続く伝統あるラーメンなのだとか。すごい。
開発したのは「ますや 本店」と言われているが、残念ながら現在は閉店してしまったらしい。
しかし、こちらの「ますや本店 駅前店」は、その130年近く続く「郡山ブラック」を今なお味わえる数少ないお店として人気である。(と、書かれてあった)
中に入ると店内は意外と狭く、客は4組ほど。私はカウンターの端に座った。
店主はお若い方で、ハキハキとしてとても雰囲気の良いお兄さんだ。
壁に大きなメニューが貼られていて「伝」と「新」と書かれてある。昔ながらの「伝」と、そこに新たな改良を加え濃厚さが増した「新」の2種類。
130年の伝統を味わうため、私は「伝」を注文した。煮卵もトッピング。
目の前に置かれたラーメンのスープは確かに黒い。脂分も浮いている。
まずはスープを一口。
おお…見た目に反し、醤油味の濃さは控えめで、鶏ガラベースの出汁や脂のまろやかなコクを感じる。
言葉にするのは難しいが、あっさり過ぎず、とんがっているようでいて旨味のバランスがとれている。
店主のオススメでちぢれ麺を選択したが、それほどモチモチ過ぎずでスープとの相性が良し。
チャーシュー、メンマ、煮卵などの盛り付けにも仕事の丁寧さが伝わってくる。
丼を覆うほど大きいチャーシューが2枚もトッピングされていて、チャーシュー麺じゃなくても十分すぎるほどで、味も良し。
いやあ、こりゃあ美味い。
昔ながらの中華そばの味を守りつつも、巧みに個性を加えた唯一無二の一杯と言える「郡山ブラック」
数年後、再び東北大会で郡山に来ることがあれば、ぜひ「新」を食べてみたいな。
「ますや本店 駅前店」
*夜も営業していますが、営業時間や曜日は各サイトでお調べ下さい〜。
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