ツール・ド・ツガル / 碇ヶ関チャリグルメ紀行 〜『三笠食堂』の「カツカレー」を食ス〜
久しぶりのグルメ&温泉ツーリング。
ツーリングが終わったら大鰐あたりで温泉に浸かろうと思い、駅の近くに車を置く。
どこの温泉に浸かろうか思案しながら、あじゃら山をぐるっと周回する道へと向かった。
あじゃら山を回る道を走って碇ヶ関へ向かうのは、いつぶりだろうか。
虹貝川沿いをゆっくり走る。島田集落までは、わずかに勾配がある程度の走りやすい道だ。
しばらく走ると、手作りの木工製品で有名な「わにもっこ」の工房がある。

「わにもっこ」
昔から自分でなんでも作るのが好きだった。
中学生の頃は、鳩小屋も作った。結局鳩は飼わなかったけど。本棚やデスクも作ったし、店で使う什器な何台も作った。
だから、こういう工房を見るとワクワクする。中を覗いてみたかったけど、ジャージ姿でキョロキョロすると変質者っぽいのでヤメておいた。
一番奥にある島田集落を過ぎると、やがて勾配のきつい坂道が現れる。
確かにキツいけれど、あじゃら山を上る「ロイヤル激坂」に比べれば全然大したことはない。こないだ上った「志賀坊森林公園の激坂」の比べれば、屁みたいものだ。
でもやっぱり、普段から走り込んでいないだらしない身体には堪えるな。
車が通ることはほとんどない。熊が通ることはあるのかもしれない。
ふと不安になって、必死に足を回した。
坂の一番高いとことに達すると、あとは碇ヶ関の街に向かって、ひたすら下り続けるだけ。
奥羽本線の踏切を越えると、道の駅が見えてきた。駐車場に入ると、道の駅は大きなネットに囲われていた。どうやら工事中らしい。
すでに、情報館らしき建物は完成していて、中のトイレは随分とキレイでモダンな作りになっていた。
レストランは隣の温泉駐車場で仮店舗営業していたが、昼飯は昔からある老舗の食堂と決めていた。
国道7号を少しだけ大館方面に走る。
温泉街として賑わっていたであろう通り沿いに、その店はあった。

「三笠食堂」
店構えが、すでに店の歴史を物語っている。
少し時間が遅いかな?と思い、店の中を覗くと客は誰もいない。
「まだ、いいですか?」「あ〜いいですよ」「じゃ、カツカレーください」
その場で、カツカレーを注文した。
実は2年ほど前に、ここの名物「自然薯ラーメン」を食べに訪れていた。
「自然薯ラーメン」は、チャーシューの中に自然薯が入っているラーメンで、美味しいラーメンだったのだが、ブログに記す機会がなく時が経っていた。
その時に、地元のオッちゃんと思われるお客さんが「カツカレー」を食べていたのだが、それがとても美味そうだったのが記憶に残っていた。

昔ながらの食堂の趣
店内にはいろんなポスターや写真が貼られていた。
興味を惹かれたのが、昔の碇ヶ関の写真だった。大鰐とともに、温泉街として人気を誇っていた頃の写真だ。

私が生まれた頃の時代の写真
川沿いに温泉プールなどのレジャー施設があり、とても50〜60年前の山間の村とは思えない。
店のおばさんに訊いてみると、三笠食堂のすぐ裏にある川沿いにこのようなプールがあったのだそうだ。すごい賑わいだったそうだ。
このような賑わいが戻ることは、もうないとは思うけれど、街に残る温泉が、なんとかいい形で存続して欲しいと思う。
「はい、カツカレー、お待ちどうさま」

「カツカレー」
グリーンピースがのっているのが昔風。
見た目は昔ながらのカレーだが、一口食べてみると、なかなかコクのあるスパイシーな味。揚げたてのカツも美味し。
サラダ、特に輪切りのオレンジがカレールーにどっぷり浸かっているのは、ご愛嬌。
美味いいカツカレー、ごちそうさまでした。
温泉街老舗の味を満喫した後は、大鰐の温泉へ。
さて、どこの温泉へ行こうか。
「三笠食堂」
青森県平川市碇ヶ関71
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