toggle
2023-01-23

『 主夫飯 』


 

ここ1週間ほど、忙しい日が続いていた。

仕事を辞めたのに忙しいとはこれ如何に、という思いもあるのだが、予定というものは何かと重なるものだ。

それでも予定があってバタバタする方が多少は人間らしいし、あちこち動くので身体にも良いと思う。

 

いろんな予定をこなすと、書き留めておきたいネタは増えるのだが、書く時間がない。いや、時間はあるのだが、書こうとする気力が湧いてこない。

というわけで、ブログの更新もままならず、Facebookの投稿さえも疎かになっていた。Instagram(通称インスタ)もしかり。

ただ昔に比べると、画像や記事を投稿するということが面倒くさくなっていることは確かだ。毎日一回とか何日に一回とか義務的になるとなおさら。

 

ところが最近の自分のインスタを見ると、ちょこちょこと料理の画像が並んでいる。

確かに、自分が毎日の料理を作るようになってからは、出来上がった料理の写真を撮ることが多くなった。

せっかく撮ったのならば、保管しておこう。でもスマホの中だとすぐいっぱいになるし、ということでインスタをアルバム的に使うようになった。

実際、載せる画像をシリーズ化させて、記録的に使っている人は多いと思う。

 

農園に勤めている嫁さん次男坊がいろんな野菜を持ってきてくれるので、冷蔵庫や物置に野菜があることが常となった。

そうなると腐らすわけにはいかないので、自然と毎日のように作るようになった。

料理というものは、無数のバリエーションがあり実に奥が深いというのは、やってみるとよくわかる。

そして、無数のバリエーションがありながら、自分の調理はワンパターンであることが、これまたよくわかる。

「焼く」「炒める」というのは、男どもが好きな調理だし、作っても失敗が少なく子どもたちも美味しそうに食べてくれる。冬になってからは鍋などの「煮込み」料理をすることも増えた。

 

冷蔵庫の調味料棚には、GABANのいろんな瓶が並んでいる。妻は、趣味なのかというくらい沢山の調味料を揃えていた。

もちろん、自分はどの調味料がどんな味で、どんな料理に使えば良いかなどわからなかった。でも使わないともったいないので、たまに使ってみる。

思っている以上に風味が強く、味変してしまい失敗することもあった。でも使い慣れてくると、それは隠し味やアクセントとして料理の幅が広がるモノであることがわかり始めた。

 

自分自身は洋服のセレクトショップに勤め、いろんな服を仕入れ、いろんな着方を提案してきた。

同じように、料理も素材の組み合わせや調味料の使い方、調理の仕方で、いろんな味を作れることがわかってくると本当におもしろく、そしてやっぱり奥が深いことがわかる。

 

 

トマトソースのペペロンチーノ。

パスタと具材は別々に調理(量が多すぎてフライパンに入りきらない)。具は、ゴロゴロベーコンとツナ、農園の冬陽春菊と春キャベツ、玉ねぎ。スープは春キャベツの緑の部分(少し苦みあり)と春菊の茎部分を十分煮込んで。

 

麻婆豆腐丼。

市販の麻婆豆腐の素を使用するが、中の挽肉が全然少ないので、別に買った挽肉をたっぷり入れる。大きめの四角に切った豆腐。大量のネギ、春キャベツ、ピーマン。

2種類の出汁、生にんにく、胡椒、クミンなどを加えて炒めると、ちょっと大人な味の麻婆豆腐に。

 

娘が好きなホワイトシチュー。

おこちゃまメニューの代表格だが、娘のリクエストでよく作る。たっぷりのじゃがいもと人参、玉ねぎ、しめじ。ソーセージと鶏軟骨の肉ダンゴ。かなり胡椒を効かせて大人味に。GABANのオレガノを隠し味に。

 

基本、隠し味は「これをやっとけばちょっと変わった味になってイイんでね?」というマスターベーションである。

そして、死語になりつつある「インスタ映え」しない料理の写真もまた、マスターベーションなので適当に読み流してください。

 

料理は主に女性がやるものというイメージ(むしろ偏見)があるけれど、いろいろ攻めた料理を作るのは男性の方が向いているのかもしれない。

失敗しても怒られないし(笑)

 

で、今夜のメニューは『彦庵』の蕎麦を使って、「鶏肉と焼きネギとしめじのお蕎麦」を作ります。

 

 

 

 


関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。