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2018-06-02

大館のラーメン / 「佐藤中華そば楼 by ねぎぼうず」


 

「弘前のラーメン」とは違い、シリーズ化するとは思えないこのタイトルだが、先日ロードバイクで県境を越えて大館まで行き、津軽とはまた趣の異なるラーメンをいただいてきた。

ちなみにロードバイクでの貧脚100kmの旅はこちら⇒【ツール・ド・ツガル(アキタ)/大館100kmの旅】に書き連ねているので、お時間があったらご一読を。

久しぶりのロングライド、しかも初めて県境を越えて(正確には十和田湖一周などで一時的に県境を越えるのだが、国道ではということで)秋田県は大館市まで往復約100kmのライドである。

 

先日も書いたが、やはり「食」はロングライドの楽しみのひとつ。中にはそっちがメインの人もいるようだ。

峠を攻めるときは「蕎麦屋」が多くなるが、海沿いだと「ウニ丼」をはじめとした魚介グルメ。そして街に行った時は「ラーメン」が多くなる。

以前、車で大館方面に行ったときは、弘前ほどではないが国道沿いにけっこうラーメン屋が何軒もあった記憶があるし、実際に2度ほど食べたことがある。

大館のラーメンの印象としては、チェーン店の「ラーメン錦」に代表されるように、こってりした「トンコツ」や「味噌」のイメージが強い。

「食べログ」なんかを見ても、やはりそんな系統のラーメン屋さんが多いようだが、ここ数年は津軽のこってり煮干が全国区のブームになったせいか、大館でも煮干系のラーメンを出す店が増えたようだ。

 

行く前日に「食べログ」でランキングをチェックしたときは、「佐藤中華そば楼 by ねぎぼうず」が第1位、「あさり」が第2位、「桜木屋」が第3位と続いていた。

津軽で「あさり」といえば、青森市の超激辛ラーメン屋が有名だが、ここ大館でも同名のラーメン屋が人気のようだ。ただ、大館市内から西にさらに6kmは走らないといけない。車であればいいが、ロードで往復12kmプラスはちょっとキツい。ここは素直に第1位のラーメン屋を選択することにした。

大館市内に入り、国道7号をそのまま能代方面に右折し、大館市立総合病院を越えるとその建物はあった。黒と白を基調にした、少し和風の建物だ。開店時間に合わせて到着の予定だったが、朝方の雨で出発が遅れたため、まるまる1時間遅れてジャスト12時の入店だった。

 

 

店内はわりと広めでテーブル席もけっこうあるが、すでに満席で待っている客も数名いた。私は幸運にもカウンターが1席空いていたのですぐに座ることができた。

自販機で食券を買って注文するシステム。事前にどんなメニューがあるのか簡単に調べてはいたのだが、いざ自販機を目の前にすると迷う。基本のラーメンだけでも、「中華そば」「しょう油」「塩」「味噌」とあるのに、さらに「新しょう油」「新塩」とあり、わけがわからない。まあ、こういう初めて訪れた店は「しょう油」にすることにしている。

トッピングを見ると、これまた弘前あたりとはちょっと趣が違う。「チャーシュー」や「ネギ増し」などは同じなのだが、「魚多め」とか「しょっぱめ」があってそれも60円増しだったりするのだ。弘前のラーメン屋なら魚粉かけ放題だけどな。ちなみにカウンターのメニューには、(「魚多め」は青森に多い魚ダシ濃厚系になります)とあった(笑)ので、「魚多め」もお願いした。

 

ラーメンが出てくるのを待っているうちに、次から次へと客が入ってくる。やはり人気のようだ。

しかし、どうして「中華そば店」ではなく「中華そば楼」なのだろう。よく中華料理店などでもこの「楼」を使う店はあるが、辞書(ネット)で調べると「楼」は【高層の建物、やぐら、ものみやぐら】の意味があるらしい。でもよく読むと【旅館や料亭の名前の後に接尾語として付け用いる…】とあった。なるほど。

などと小難しいことを考えていたらラーメンが来た。「しょう油ラーメン」ではあるがいきなり津軽では見ないビジュアル。スープの上に煎りごまが沢山浮いているのだ。とりあえず携帯でパチリ。あとで気づいたが、疲れていたせいか風景モードでラーメンを撮っていた。まあ、あまり差はないだろう。

 

 

まずはスープをひと口。うん美味い。

麺をすくってみると白っぽい色のストレート気味の麺だ。食べてみるとけっこうモチモチした食感。太めのメンマが3本とチャーシューが2枚。シンプルだが全体的なバランスはいいかんじだ。

ただ、日頃津軽の煮干中華を食べていると、少し物足りないかんじもする。「魚多め」で頼んだが、そんなに煮干煮干もしていない。もしかしたら、「中華そば」や「しょう油ラーメン」はかなりオーソドックスな味なのかもしれない。

というのも、事前にチェックしたときに、口コミレビューにあったのだが「ここのは味噌が独特なんです」とあった。口コミの画像をみると、こってりの味噌にたっぷりのゴマ、そしてなんとレモンの切り身が入っているのだ。

こってり味噌にこのレモンの酸っぱさが絶妙に合うらしいのだが…そういえば、味噌頼んでる人が多そうだ。次回はそれにしてみよう。ってたぶんチャリでは当分来ないかもしれないけど。

 

 

50km走って、水分も塩分も不足していた身体は、あっという間にスープを飲み干してしまった。「あ~美味しかった。ごちそうさま」

というわけで、ロードバイクでの初秋田県での初ラーメン。レモンの入った「味噌ラーメン」も食べてみたいが、「あさり」と「桜木屋」も気になるところ。ヒルクライムへの不安はどこへやら。『食うために走る』をモットーにこれからも走り続けるのだ。

 


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