「八食センター」の『のっけ丼』
朝一で「HORN」のパン。そして「こどもの国」で観覧車に乗り、二つのミッションを達成した娘と私は、最後のミッション遂行のために「八食センター」に向かった。
「八食センター」は誰もが知る、八戸近海の新鮮な魚介やさまざまな海鮮グルメ、そして八戸のいろんな美味しいものが集まる「巨大市場」である。ただ、新鮮魚介が集まる市場ではあるが、その場所は海の方ではなく、何故か八戸駅方面の郊外に位置している。
昼を過ぎた八戸の街は、真夏を思わせる暑さだった。車のウィンドーを全開にして20分ほど走ると、田園地帯の向こう側に、大きな建物が見えてきた。
「着いたぞ!」 駐車場も激混み。2階に上がってようやく空いているところを見つけた。
娘と一緒に1階に下りると、海鮮市場のあるフロアは人、人、人で溢れかえっていた。しかし、この人混みには負けていられない。「こどもの日」最後のミッションが待っている。
「HORN」のパン、「こどもの国」の観覧車、そして三つ目の目的が、ここ「八食センター」で『のっけ丼』を食べることだった。
商店に並ぶ新鮮な魚介。好きなモノを好きなだけ選んで、ご飯の上にのっけてもらう。それが『のっけ丼』だ。青森市にある市場の『のっけ丼』が有名だが、ここ「八食センター」でも人気となっているようだ。
人混みをかき分けて、ようやく『のっけ丼』を打ち出している店を見つけた。場内の中央に位置する「加賀商店」という魚屋さん。
マグロや海老、帆立などが小さな器に入れられて並んでいる。一皿が200〜300円。ただし、ウニは800円!と…のっけるにはちと高い。
娘は、ヤリイカ・トロマグロ・甘海老・サーモンの4皿を選択。私もほぼ同じだったが、サーモンの代わりにホタテを選んだ。
ネタがでっかく見えるが、丼が小ぶりだからである。それでも、回転ずしのネタよりははるかに大きい。とくにトロマグロはデカかった。
ひと皿ずつ見ると、小さい小鉢に入っているので「なんか少なそうだなあ〜」と思っていたが、4種をまとめてご飯の上に盛ると、なかなか良いかんじのバランス。
ご飯が150円なので、合計すると一人分が1300円くらいになる。決して安くはないが、ネタが大ぶりで新鮮なこと、そして市場の賑わいの中で食べる高揚した気分。それを考えると、十分満足。
ご飯の量がそんなに多くないので、少食の娘もキレイに平らげてしまった。
これで三つ目のミッションも無事に遂行。あとは帰るだけ。帰り道は「みちのく有料道路」を通って、のんびりと帰ることにした。
後ろの座席で半分眠りかけている娘が言った。
「青森に着いたら起こして。トイザらスに寄るから」
娘のミッションが、まだ残っていたらしい。
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