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2019-10-26

弘前のラーメン / 湯元岩木温泉食堂部 (通称『そば処 凧』)


 

西目屋の津軽ダム、そして岩谷観世音をあとにし、出発地点だった岩木山神社へへ向かう。最後の三本柳の坂を上りきると、百沢の集落が見え始めた。

岩木山神社界隈は「天皇陛下御即位」一色となっていた。そういえば前日が御即位の日だった。集落の一軒一軒に御即位を祝う旗が掲げられていた。

この日の昼飯は、神社向かいにある中野食堂の「舞茸味噌ラーメン」と決めていた。あわよくば、同じ建物内にある温泉にも浸かろうと目論んでいた。

しかし、岩谷観世音で少しばかり時間を費やしたのが気になっていた。ハンドルに巻きつけていたGショックを見ると15時半。

神社の前まで来て、中野食堂に目を向けると…..シャッターが半分降りていたよ。やっぱり良くない予感は当たるものだ。

 

石段が綺麗に修復された岩木山神社

まあ、遠出しての失敗ではない。いつでも来ることのできる場所だ。

さて、どこで昼飯を食べようか。

 

 

綺麗になった石段にロードを立て掛けて記念撮影をすると、レンズの向こうに小さく赤い幟(のぼり)が見えた。そういえば、最初の鳥居をくぐると参道の右手に食堂があった。

ロードと一緒に参道を歩き、店の前まで行くと「中華そば」と書かれた幟が2本立っている。入り口の脇にロードを立て掛け、ドアを少しだけ開けた。

「まだいいですか〜?」「あ〜?まだいいよ〜」

中にはお客が二人いた。私は店の中ほどのテーブル席の長椅子に腰をおろした。真上にあるメニューを見上げる。中華そばと蕎麦がメインのようだ。

「山菜中華そばひとつください」「はいよ〜」

ここには、何年か前に来たことがあった。確か普通のラーメンを食べたと思うが、味はよく覚えていない。この手の食堂は、いわゆる普通のあっさりラーメンなはずだから、鮮明に記憶に残る!という味ではないかもしれない。

店内を見回してみると、大きな凧絵が天井にたくさん飾られている。いわゆる、弘前ねぷたの武者絵を凧にしたものである。「岩木山観光協会」のサイトによると、こちらのご主人は凧絵の名人なのだそうだ。素晴しい!

「山菜中華、お待ちどうさま〜」

 

山菜中華そば 600円

済んだ美味しそうなスープと、その三分の一を覆う山菜たち。こりゃ美味そうだ。

スープを一口。乾いた身体に、じわ〜と沁み込んでいくのがわかる。麺は津軽では定番の細めの縮れ麺。食感よし。

塩分の抜けた身体には、少々あっさりめの味に感じるかもしれない。しかし適度に味の付いた山盛りの山菜から、スープに味が溶け出す。これがまたよし。

そして津軽ならではの、しょっぱめのデカい胡瓜の漬物。これまた最高である。

 

一気にたいらげて、また汗をかいた。この際、すぐ向かいにある「山陽」の温泉に浸かろうかと思い、ご主人に尋ねた。

「向かいの山陽さん、お湯けっこう熱いですか?」

すぐ近くの「百沢温泉」は、この辺りではかなり熱い温泉として有名だったからだ。同じ源泉なら「山陽」も熱いに違いない。

「熱いけど、百沢ほどでなないなあ」

ご主人は笑顔で応えてくれた。よし、「山陽」でひと風呂浸かっていくとしよう。

 

それにしても笑顔の素敵なご主人である。そういえば、この食堂、なんという名前なんだろう。「岩木山神社にある食堂」みたいな呼び方をしていたが、正式な名前は知らなかった。私は再び尋ねた。

「ここの食堂、なんていう名前なんですか?」

「ああ、こごが? 正式にはさ『岩木温泉食堂部』って言うのさ。んでも、常連の人だぢは『そば処 凧』って呼んでるばっての。ガハハハ〜」

と、天井の凧絵を指差しながら、くしゃくしゃな笑顔を浮かべていた。

 

通称『そば処 凧』

 

店舗情報 ↓↓↓

 

湯元岩木温泉食堂部(そば処 凧)

弘前市百沢字寺沢16-3

営業時間:11:00〜16:00

(岩木山観光協会のサイト → 「湯元岩木温泉食堂部」


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