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2020-01-30

弘前のラーメン / 『ラーメン ふる里屋』の味噌ラーメン


 

週1〜2でラーメンを食べているのに、1ヶ月以上もラーメンのことを書いていない。

スマホのアルバムには、いろんな店のラーメン画像が並んでいるが、もはや味を思い出せない。どんな麺だったかも思い出せない。嘘を書いてもしょうがないので、まだ記憶が新しい最近食べたラーメンをば。

 

一昨日(28日)、2020年の初ライドとなった。津軽の1月だというのに路面はカラカラ。路肩の雪山も、とても山とは言えない。春を感じるような初ライドは岩木山神社まで。

神社に着く直前、「ジャンジャンジャンジャン〜」と「津軽三味線」の音が鳴った。

「お、昼か」 

岩木地区では、正午のお知ららせとして、「津軽三味線」が鳴り響くのだ。朝から何も食べずに出発したので、腹が減っていた。

岩木山神社には、境内に1軒、道路を挟んだ向かいに1軒、食堂がある。春めいているとはいえ、まだ1月。復路の坂は身体が冷えるはずだ。坂を下ってから食べるとしよう。早々に参拝を済ませ、百沢バイパスを下った。

 

宮地の交差点を左折すると川添の集落に入る。行きは「あねっこ」の前を走るが、帰りはこの川添集落を走る。古くからの家屋や蔵が残っていて趣のある通り。

 

半鐘

 

目線の先にロケットのようなものが見える。半鐘だ。今では、半鐘の音を耳にすることは稀だが、この音はどうにも気持ちがざわめく音色をしている。

しかし有事の際は、何を言っているかよくわからない広報車よりも、よっぽど効果があるらしい。気象が変なことになっている昨今、この音が鳴り響かないことを祈りたい。

 

段々水田

 

川添には段々畑ならぬ、段々の水田がある。人間の目線より高いところに水田がある。

雪の少ない今年は、溶けかかっている雪と、すでに顔を出している地面とが交互に白黒の層をなしていた。

 

 

 

県道3号線(鰺ヶ沢街道というらしい)に合流し、その先にある岩木庁舎手前の交差点を右折。右手に岩木小学校が見える。

ここで毎日大きな岩木山を見ながら育つ子どもたちは、きっと豊かな気持ちを持つ子になるんだろうなあ…などと勝手に思ったが、自分も鰺ヶ沢の岩木山を毎日見ながら育ったけど、全然豊かな人間になってなかったことに気づく。

 

小学校を過ぎると向こうに「ラーメン」の幟が見える。

店の前はチャリでよく通るけど、何年ぶりかの訪問は、味噌ラーメンが美味しい「ラーメン ふる里屋」 

 

ふるさと屋

 

入り口横にロードを立てかける。メットのまま店に入るのは、強盗と間違われるのでメットはハンドルに引っ掛けて。

中に入ると、強盗もビビりそうな強面のご主人が「いらっしゃいませ」と応える。下り坂で冷え切った身体には、やはり味噌ラーメンだ。

「味噌ラーメンください」「はい、味噌ラーメンひとつ」

ダルマのような怖い顔(失礼)をした、ご主人が応える。

カウンターの端っこに、「おにぎりのようなもの」がラップに包まれ数個置いてあった。「のようなもの」と書いたのは、その色が赤茶色だったからだ。

もしかして「おはぎ」だろうか。いや、ラーメン屋にあの甘い「おはぎ」があるのも変だ。私は勇気を出してダルマさんに尋ねてみた。

「これ、なんですか?」「あ〜これが!これ、シソで巻いたおにぎりだよ」

ダルマさんは、人懐こそうな笑顔で応えてくださった。人を見た目で判断してはいけない。つい見た目で人を見てしまう洋服屋の悪い癖だ。

「シソ昆布が中に入っているおにぎりを、さらにシソで巻いてるんだよ」と、ダルマ…じゃなく優しそうなご主人が教えてくれた。私は、そのシソ巻きおにぎりも1個いただくことにした。

「はい、味噌ラーメン、お待ちどうさま」

 

味噌ラーメン

 

少し油と唐辛子が浮いたスープは、見るからに身体が温まりそうだ。甘めの赤味噌に、胡麻とにんにくの香ばしい匂い。

麺は手揉みの中太麺。具は挽肉、メンマ、ネギ、もやし。チャーシューは入っていないので、がっつり食べたい人は味噌チャーシューがいいと思う。

で、ラーメンの横にあるのがこいつ。

 

シソ巻き昆布おにぎり

 

あとで知ったが、ここの常連さんにはお馴染みのおにぎりらしく、味噌ラーメンと一緒に食べる人が多いのだとか。

美味しい味噌ラーメンとシソ巻きおにぎりで、身体もココロもほっこり。

 

いや、ココロがほっこりしたのは、人懐こい笑顔のダルマさんのせいかもしれません。

 

店舗情報 

 

 

ラーメン ふる里屋

住所:弘前市一町田字浅井471-3 (地図)

営業時間:10:30~20:30

定休日:木曜日


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