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2020-04-21

『鬼面庵』の「山菜そば」 / 酸ヶ湯温泉


 

人間界を避けるかのように、酸ヶ湯までソロツーリング。ヒルクライムと温泉を堪能できたが、も一つ忘れちゃいけないのが「酸ヶ湯そば」だ。

ヒルクライムでドッとかいた汗をすぐ温泉で流したかったのだが、「遅い出発&遅い上りタイム」により、酸ヶ湯の蕎麦屋も店じまいしそうだった。

 

酸ヶ湯方面に行ったことのある人なら知っていると思うが、黒石から行くと「城ヶ倉大橋」の手前に『きこり』という蕎麦屋がある。以前一度、天ぷら蕎麦をいただいたが、天ぷらのボリュームに仰天した記憶がある。

今回もここの蕎麦をいただこうと思っていたが、店の前を通ったときにはのぼり旗が出ていなかった。やはり観光客の少ない昨今、店は開けていないのだろうか。

というわけで、昼飯は一択。「酸ヶ湯温泉」の『鬼面庵』しかない。

 

『鬼面庵』  ずっと「きめんあん」だと思っていたが、これを書いていて初めて「おにめんあん」と読むことを知った。

 

汗だくで蕎麦屋に入るのは少々気が引けたが、ロードを外に立てかけて店内に入ると、客は私だけだった。

時間が遅かったというのもあるが、やはり「酸ヶ湯温泉」そのものが4月20日から休館するとなれば、客足もないのだろう。

 

「山菜そば」を注文した。蕎麦を食べるときは「天ぷらそば」が多かったが、ここ最近は「山菜そば」がメニューにあれば、それを頼む。なんとなく、そっちの方が今の身体には合っている気がする。

落ち着いて携帯でも覗こうかと思ったら、「山菜そば」はすぐにやってきた。客が自分一人だから当然なのかもしれぬが、あまりの早さは「駅のそば」のようだ。

 

山菜そば 760円


弘前界隈で食べる昔からの「津軽そば」は、プツプツと切れやすいコシのない蕎麦だが、ここ酸ヶ湯で食べる蕎麦もそんなかんじ。

メニューに「酸ヶ湯そば」の由来とこだわりが書かれてあったのでご紹介。

『以前は雲谷でそばが主産地であったので、酸ヶ湯で「雲谷そば」として出していたが、現在は「酸ヶ湯そば」と名を換えている。酸ヶ湯そばは、そばの実の中心粉(一番粉)のみを使った白っぽい、つなぎ粉や添加物をいっさい使っていないそば粉100%のそば。鰯だしの汁が絡みやすいように細麺。「自然・温泉・食」と身体にいいものを心がけています。』

 

力を入れないように、優しく箸で持ち上げないと、持ち上げた先からホロっと切れていく「津軽そば」のあの感覚。

ホロホロと切れた蕎麦の残りと、少しだけ苦味の残る美味しい山菜を一気にかっこんだ。

 

次に訪れることができるのは、八甲田を艶やかに彩る頃だろうか。

 

店舗情報 

 

 

鬼面庵(おにめんあん)

青森市大字荒川字南荒川山国有林酸ケ湯沢50 酸ヶ湯温泉旅館

 


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