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2020-04-13

鰺ヶ沢のラーメン / 「番場食堂」の中華そば


 

鰺ヶ沢に住んでいた幼い頃、昼になるとよく出前を頼んだものだ。

大人たちの多く中華そばを頼むが、私はいつもカレーライス。近所の正八幡宮という神社のそばにあった「晩翠軒」のカレーが絶品で大好きだったのだ。このブログを書き始めた頃、そのことを少しだけ書いている。(→ 「弘前のラーメン ①」

しかし、中華そばであれば、「番場食堂」の方が人気があったように思う。「番場食堂」は当時、鰺ヶ沢の駅の近くにあった。小さなお店で、いかにも田舎の食堂という趣があった。

弘前に住むようになると、「晩翠軒」でも「番場食堂」でもカレーやラーメンを食べる機会はなくなった。たまに鰺ヶ沢に帰り、神社のそばを通ると「晩翠軒」は無くなっていた。

 

先日、鰺ヶ沢をツーリングしたとき、かつて通っていた小学校の方へ行ってみた。昔住んでいた自宅からは、ゆっくり歩いて15分くらいだっただろうか。

鰺ケ沢駅を通り過ぎ、やがて踏切を渡る。すると目の前に大きな整骨院の建物が見える。「アッキ」のウチだ。

 

 

「アッキ」は、オモシロい遊びを考える天才で、秘密基地を作ったり、プラモデルを作ったりした悪友の一人だ。

彼のお父さんは、整骨院の医者だった。私はドッジボールやバスケットボールが好きだったが、よく、つき指をして「アッキ」のお父さんの世話になった。

「アッキ」のお父さんは、つき指した指に粉をまぶして丁寧にマッサージしてくれた。そして治療中に、いきなり椅子から腰を浮かして「ブフォ!」と屁をかました。

現在「アッキ」は福島の方に住んでいて、相変わらずオモシロいことをクリエーションしている。彼のヤンチャぶりを見ると、やはり親譲りなのだなあと思う。

 

「アッキ」の実家の真向かいに、現在の「番場食堂」がある。

見た感じでは、住居と一緒になっているのだろうか。数年前に一度おジャマしたことがあったが、ツーリングで訪ねたのは今回が初めてだった。

 

風が強く、暖簾は「場」しか見えない。

 

田舎の食堂だけあって、メニューの種類は多い。定食や丼物も定評あるらしいが、走ったときはやはりラーメンを食べたくなる。塩分と水分を欲しているのだ。

それにしても、弘前に比べると値段が安い。中華そばが500円である。チャーシュー麺でも650円だ。私は、迷わずチャーシュー麺を注文した。

お昼時を少し過ぎていたせいか、客は私以外に一人だけだった。私は外に出て、少しだけ歩いてみた。小学校に向かうなだらかな坂は、昔の風景とはあまり変わらないように感じた。

店内に戻ると、ちょうどチャーシュー麺がテーブルに置かれた。私はそのチャーシュー麺を見て、少しだけ驚いた。

見た目がとても美しかったからだ。

 

美しいチャーシュー麺

 

(よくある田舎の普通の中華そばだろう)

勝手にそう思っていたが、透き通ったスープに横たわる数枚のチャーシューが美しく並んでいる。

最近人気のラーメン屋のチャーシュー麺は、麺が全く見えないほどにチャーシューで覆われてる。それに比べれば、4枚ほどとチャーシュー麺というには少々寂しい。

しかし、このバランスが自分的にはちょうど良い。1、2枚だと少々物足りないが、どんぶりを覆う量はラーメンを食べている気がしない。

それに何よりも、見た目がいい。

 

昔ながらの懐かしの中華そばの味。しかし醤油の味が目立ちすぎずに、しっかりと煮干しの出汁が効いている。

鰺ヶ沢に生まれ育った人には、まさしくこれが故郷の中華そばの味である。

 

ツーリングで乾いた身体に、最後の一滴までスープが染み渡っていく。

ひとりぼっちのラーメンツーリングで、少しだけ免疫力も上がっただろうか。

 

店舗情報 

 

 

番場食堂

青森県西津軽郡鰺ヶ沢町舞戸町字下富田107-20 (地図

 


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