八戸のラーメン / 『 つけ蕎麦 えん藤 』
改装二日目。イコール、八戸のラーメン二日目。
7月に振られた人気店『つけ蕎麦 えん藤』へ。そういえば、あの時は土曜日だったから激混みだったのかもしれない。今回は平日だから大丈夫だろう。(実際に訪問した日付とブログにズレがあること、ご了承ください)
スタッフから借りた車で国道45号を走ると、やがて右手に白い幟旗が見えた。裏の駐車場に回ると車が数台停まっていた。
外観はラーメン屋というよりは、蕎麦屋のそれに見える。そういえば、名前も「つけ麺屋」ではなく「つけ蕎麦」だ。ラーメン屋でも「蕎麦」という言葉を使うと何故か高級そうに感じるから不思議だ。
しかし、中に入ってみるとそんなに高級そうな雰囲気でもなく、普通のラーメン屋といったかんじ。
入り口近くの券売機で食券を買う。どんなメニューがあるのか事前に調べていなかったので、オススメと思われる「濃厚つけ蕎麦」を選択。せっかくだから「特製」バージョンに。レギュラーと特製の違いはわからないが、滅多に来ることはないので、こういうときは特製にしとくのだ。
席は8割がた埋まっていたが、カウンターの端に座ることができた。カウンターの中には店主と思われる威勢のいい大柄の男性と、若いスタッフが二人、そして年配の男性が皿を洗っていた。
私はカウンターの端に座り、目の前にあるメニューや壁に貼られていた芸能人の色紙を眺めていた。そのとき、
「それ!洗う順番違うだろ!」「お湯だって、タダじゃねえんだよ!」と大きな声が聞こえてきた。店主が皿を洗っている年配の方を叱っていた。
いくら威勢がいいとはいえ、ちょいと恐い。
「はい、濃厚つけ麺の特製、お待ち!」
と目の前につけ麺がやってきた。でも、私は目の前で皿を洗っているおじさんのことが気になって、なんとなく食べることに集中できなかった。
とりあえず、スープをすくって一口。おお、濃厚で美味い!
麺はモチモチの極太麺。つけ汁のドボンと。ドロドロのスープが極太麺に絡まって、お口の中でもさらに絡まります。ガツンとしてるけど、ほのかに甘みのあるスープと良く合うのだ。
スープにさりげなく入っている柚子とカイワレがさっぱりとした風味を演出している。
低温調理されているらしいチャーシューは、分厚い生ハムのよう。これはこれで美味しいのだけれど、これをツマミに一杯やりたくなる気分。
実は、個人的に「つけ麺」はあまり食べません。もちろん好きなのだけれど、食べてるうちにスープが温くなってくる…あれが、どうも苦手、というか、なんかもったいない気がして。
以前、『大勝軒』で「つけ麺」を食べたときに、メニューにあの有名な山岸氏の言葉が載っていた。
『つけ麺は、食べているうちに温くなってくる。それがつけ麺の醍醐味で、食べながらどんどん新しい味を味わうことができる』とか、そんなようなことが書かれてあった気がする。
でも、自分は「つけ麺マニア」じゃないので、素直に熱いまま食べたいなあと思ったりもする。「熱モリ」でお願いすればいいのだろうけど、初めて入った店ではそこまで気が回らない。
ちょっと温くなってきたので、割りスープを少し足す。味が少し薄くなるので、煮干粉をドバッ。そんなかんじで食べ進める自分は、「つけ麺」の食べ方をもうちょい勉強した方が良さそうである。
ヘタクソな食べ方ながらも、あっという間に完食!次回は是非、中華そばも食べてみよう。
あれ?そういえば、店主とおじさんのバトルはどうなったのだろうか。
カンターの中の様子を伺ってみると、店主とおじさんは「ガハハ」と笑いながら談笑をしていた。でもまた、そのすぐ後に「おい!違うだろ!それ!」と怒鳴っていた。で、また「ガハハ」と。
あ、こんな感じが日頃からのスタイルなんだろうな。
最近妙にクールなラーメン屋が多いけれど、こんな「熱い」ラーメン屋もいいなと思った。
でもやっぱり「つけ麺」も熱い方がいいな。
つけ蕎麦 えん藤
青森県八戸市類家5丁目1-16
営業時間
火〜金 11:00〜14:30 17:30〜20:30 土、日、祝 11:00〜15:00
定休日 月曜日
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