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2022-05-28

幻のラーメンを求めて 大館〜能代往復120kmを走ル 


 

天気の良い休日。

(走ったことのない路を走ってみよう…)という気持ちが、不意に湧き上がった。

津軽の路はだいたい走った。でも南部方面まで走る脚は備えていない。

(そうだ!噂に聞く、あのラーメンを食べに行こう)

車にロードを積み込んで、南へ向かった。

 

大館の郊外に車を置いて、走ったことのない路を今度は西に向かって走る。

走ったことがないといっても、それはロードバイクでの話であって、車では何度も走った国道7号。

娘を連れて男鹿の水族館「GAO」にも行ったし、大館能代空港の近くにある「北欧の杜公園」にも行った。

 

弘前から大館までの国道7号は、ロードで走ったことがあるけれど、あまり良い路とは言えない。

それは、大館から秋田へと向かう路も同様だった。国道だからといって、路がキレイに整備されているわけではない。むしろバイパスができて、古くからある国道は路面が荒れたままということが多い。

 

勝手に平坦な路を想像していたが、意外に高低差がある。そうだ、ここは津軽平野ではなく秋田の山間部なのだ。

それでも酸ヶ湯へ上るような激坂はない。淡々と足を廻してれば、いずれ目的地に着くだろう。

そんなことを考えつつ、早くも最初の休憩。

 

道の駅たかのす 「大太鼓の館」

 

昔はでっかい太鼓があったような記憶があるけど…違ったかな?

ここでスポドリを買って脱水に備える。道の駅をのんびり見学する余裕はないので、すぐに出発。

それにしても、津軽平野は田んぼばかりで退屈だけど、この路も田んぼと変わり映えしない山ばかりで退屈だ。

時おり姿を現す一級河川の「米代川」が救いだ。

 

しばらく走るとようやく「能代市」の標識。でも市街地はまだまだ先だ。あと20kmはあるだろう。

日本海からと思われる内陸に入り込む向かい風がキツい。

やがて視界の向こうに大きな建物がみえてきた。

 

道の駅ふたつい 「きみまちの里」

 

ここの道の駅は初めて来た気がする。規模が大きい。

「塩ソフトクリーム」というのに惹かれたけど、ここは我慢。

 

ふたついの道の駅を出て、米代川に架かる橋を渡ると、奥羽本線が並行して走り始める。

線路の向こうに立派な木々が並ぶ。秋田杉というやつだろうか。

 

ちょうど貨物列車がやってきた。

チャリを停めて急いでスマホカメラを出す。

パシャリ!

 

 

間に合わなかった。

 

気を取り直して山を下り降りると、視界が開けてきた。向こうに街が見える。

再び海からの向かい風。たかだか50kmを走っただけなのに、脚に疲れが出ている。

 

何をしにここまで来たんだっけ? 

そうだラーメンだ。

腹も減ったし、水分も欲しいし、塩分も欲しい。

 

街の中心部までひた走る。能代駅前の大きな通りに出た。確か、この通りの裏にあったはずだ。

閑静な住宅街に入ると、その店はひっそりとあった。

 

十八番

 

なんとも控えめな看板。店の周りには、ひと気がない。

(こりゃ、運良く客がいない時間帯に来れたのかな)と思いつつ、店の中に入ると…

 

なんと、狭い店内の全てのテーブル席は満員状態だった。

奥にも座敷テーブルがあるようだが、それも全て満席だった。

 

「しょうゆの並、本間です」と厨房にいる店員さんに伝える。

希望のラーメンと自分の名前を伝えるのが、ここのやり方だというのは事前に調べておいた。

次々とお客さんがやってきては、次々と食べ終え店を出て行く。どのテーブルも相席が当然だ。

私の向かいの席でも若者がスマホをピコピコやりながら、ラーメンを待っていた。

 

「はい、お待ちどうさま〜」

厨房のすぐ近くにいたせいか、名前を呼ばれることなく目の前にラーメンが置かれた。

それは、初めて見るラーメンのビジュアルだった。

 

 

ラーメンを食べ終えた後の能代港にて

 

どんなラーメンだったかは、次回。スンマヘン

 

 

 


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