珍しい食材「こわだ」に悪戦苦闘ス
先日、親戚から珍しい食材をいただいた。
なんと津軽海峡で釣りあげたマグロ!という高級食材。しかし、それは大トロでもなければ中トロでもなく、赤身でもなかった。
マグロの「心臓」と「胃袋」という、スーパーマーケットでは目にすることのない食材であった。
嫁さんの次男坊が、料理を担当することになった。
彼はけっこう料理が上手く、時々美味しい料理を作ってくれる。しかし、今回の食材には難儀したらしい。
さすがにナマで食べるのはヤバいので、味噌炒めにしてみることにした。ネギも加えて、フライパンでしっかり炒める。美味そうな匂いだ。
娘と三人で食べてみる。
心臓は肝のような食感と味で、少々クセはあるがなかなか美味い。
胃袋は、コリコリとして美味い…けど…コリコリ?いや、コリコリなんてものではない。ゴリゴリ?ゴツゴツ?…カ、カタい。固すぎる。
内側は、一般的に言うホルモンみたいなのがくっついていて、プニュプニュとホルモンらしい食感をしている。しかし、外側はゴリゴリ、ゴツゴツとしていて鎧のようである。
あまりの固さに顎が疲れてしまい、娘は早々にギブアップしてしまった。
結局、ゴリゴリのヤツが半分以上も残ってしまい、次男坊は申し訳なさそうにしていた。
しかし、なかなか手に入る食材ではないので、残った食材を冷蔵庫に保存し、翌日リベンジすることに。
いろいろ調べてみると、マグロの胃袋は「こわだ」というらしい。
一般的に売られている食材ではなく、漁港の街の市場なんかでは売られているようだ。
もちろん珍味であり、飯のオカズというよりは酒のアテであろう。そのレシピも酢味噌和えだったり、おろしネギポン酢和えだったりと、いかにも日本酒に合いそうなものばかり。
しかし、それなりの量がある。ネットにあるレシピを参考にしながら、飯のオカズになるようなものを作ってみよう。
まずは、とにかく小さく切り刻む。1〜2mmほどに輪切りして、それをさらに小さく刻む。
本当は、3mmほどの幅に切って、和え物にすると良いのだそうだが、おそらくそれでも娘は食べないだろう。
フライパンに適量の水を入れて沸騰させ、その中に切り刻んだ「こわだ」を入れる。軽く味をつけながら、30分ほど煮込む。これで少しは柔らかくなるはず。
煮込んだらボールに移し、そのフライパンに今度はたっぷりのオリーブオイルを入れて熱する。
煮込んだ「こわだ」を再びフライパンに戻し、ジューーー!っと炒める。飯のオカズにするためにネギとモヤシもぶち込んで、一緒に炒める。
塩コショウ、醤油、焼肉の塩ダレ、いろんな調味料を適当に混ぜて、オカズになりそうな味にする。もともと味噌炒めとして作っているので、味は染みているだろう。
完成!
「こわだ」炒めだけだと、オカズにならないので、ミートライスも一緒に。
これまた、いただいたトマトが沢山あったので、10個ほどのトマトを刻んで、たっぷりの挽き肉と一緒に煮込みまくった。
とりあえず、細くして煮込みまくったり、炒めまくったりすれば、飯のオカズはできる。
さて
娘も次男坊も、「美味しい〜」と言って食べてくれる。
自分も食べてみる。うん、なかなか美味い。
美味い…けど、「こわだ」の炒め物は、オカズというよりも、やっぱり珍味でした。
酒の「アテ」でした。ビールにはよく合うなあ。グビグビ。
もし、「こわだ」をいただいたら、ぜひお試しください。
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