「 夏野菜のキーマカレー 」
今年の夏は暑い。暑すぎる。8月初旬は35℃以上の猛暑日が続いた。
こんな暑い日は冷たい麺に限る。そうめん、冷や麦、冷やし中華、冷やしつけ麺、冷製パスタ。バリエーションも多いので、飽きることはない。
でも、少し飽きた。
ここまで暑いなら、いっそのこと熱いカレーでも食ってやろう。
レストランで汗ダラダラで食うのはしんどいけど、自宅なら全然おかまいなし。なんなら裸で食ってもいい。
夏らしく夏野菜のカレー。夏はキーマカレーが良い。
そもそもキーマカレーの定義はよくわからないが、具材を細かくみじん切りにし、ひき肉と一緒に炒めカレー粉と煮込む。
そんなイメージだが、夏野菜をメインにするのであれば、細かくみじん切りにするのは玉ねぎだけにしよう。
ネットのレシピよりも、具を多くする(約2倍)にするのはいつものことで、特に肉はたっぷり入れる。
ひき肉と玉ねぎのみじん切りを10分ほど炒めたら、その後は鍋に移してぐつぐつと煮込む。
その間に、夏野菜たちを順番に炒めていこう。
まず、最近は冷蔵庫に常に入っているナスを切る。煮浸しの時は細長く切るが、カレーの時は輪切りか半月切り。
皮に少し焦げ目がつくくらいまで炒め、後にひき肉の鍋チームに合流させる。
実は今回、夏野菜のカレーにしようと思った食材があった。
「夕顔」である。ウリ科の植物で、大きいものになると赤ん坊の大きさくらいある。
似たものに「冬瓜」があるが、その違いについては詳しくは知らない。というか、どちらもあまり食べたことはなくて、もちろん料理をしたことはない。
亡き母の生家がつがる市の菰槌にあって、お盆の時に顔を出すと決まって野菜や果物をたくさんいただくのだが、今回は、枝豆とカボチャと、そして「夕顔」をいただいた。
菰槌からの帰り、車の中で娘と相談した結果、こいつを使って夏野菜カレーを作ることにしたのだ。
皮をむき、中わたと種を取り、適当に食べやすい大きさにカットする。
カットした夕顔を見ると、何の食材かわからない。メロンにしか見えない。おそらく食べてもわからないだろう。
ナスを炒めた後に、この夕顔を炒める。具材が多すぎるので、長く煮込む順に炒め、それを鍋チームに合流させていく。
ひき肉と玉ねぎ、ナス、夕顔の鍋チームは、すでに具沢山でワイワイ賑わっている。
キーマカレーのルーを入れる前に、オリジナルのタレで煮込んでおく。それがコツ…というか「俺、頑張ってる」という気分にさせる。
オリジナルのタレは、和風のカツオ出汁、みりん、赤ワイン、にんにく、生姜、ガラムマサラ、チリパウダー、などを適当に混ぜ合わせて作る。
こうして書くと、ちょっと凝ってそうな感じだけど、あるものを使っているだけだ。
けど、カレールーを入れなくても、これだけでも結構イケそうな味に仕上がるのだ。
緑の色を添えるために、刻んだピーマンを炒めて、鍋チームに合流。
煮込み具合もいい感じになってきたところで、キーマ用のカレールーを投入。あとは、冷やしといたワインをグビりながらグツグツ煮込むだけ。
ちなみに、いただいた枝豆は、昼飯に「豆ごはん」として食べた。
塩胡椒と唐辛子で炒めて、ご飯にのっけるだけ。これが結構美味くて、娘が「これ毎日食べてもいい」と言っていた(笑)
冷凍庫に保存しておいた(というか忘れていた)「けの汁」と一緒に。
さて、鍋チームはかなりイイ具合になっている。
最後に夏野菜の代表選手のトマトを合流させて、赤を添える。
トマトは炒めたり煮込みすぎると崩れやすいし、カレー自体も酸味が強くなってしまう。
なので熱が軽く通るくらいにして、数分だけの合流にする。
で、出来上がり。
彩り豊かな「夏野菜のキーマカレー」
ジャガイモに見えるのが「夕顔」である。食べてみても、いまいち味はわからないが、食感は新鮮。
ナスやトマトなどの夏野菜は、ひき肉を使ったキーマカレーによく合う。
そして、スパイスの効いたキーマカレーには、ビールがとてもよく合う。
プシュッ!!とな。
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