toggle
2019-12-18

ツール・ド・ツガル / 岩木山麓の秘湯『新岡温泉』


 

ここ数日は雪の舞う寒い日が続いていたが、今朝娘を学校に送り出すときには岩木山がくっきりと姿を見せていた。

日中は10℃近くまでになるらしい。少しだけ二度寝をしようと布団に入ったが、思いのほか眠れない。諦めて飛び起き、ツーリングの準備を始めた。

 

おそらく、今日が今年最後のツーリングになるだろう。最後だからといって気合を入れ、ロングライドに出るわけではない。「今年も無事に走れたことのお礼」を伝え、「来年も無事に走れますように」を祈願するため、岩木山神社まで走ることにしていた。

いつものように温泉道具を車の助手席に置き、後ろにはロードを積んで「あねっこ」まで車を走らせた。

「あねっこ」からの神社往復では、さすがに距離が短すぎる。私は、「あねっこ」を出発するとすぐにバイパスを右に折れ、とある集落に向かって走り始めた。

 

岩木山麓には、百沢温泉や嶽温泉など有名な温泉が多数あるが、まだ訪れたことのない温泉がいくつもある。その訪れたことのない温泉のひとつが「新岡温泉」である。

 

新岡温泉

GoogleMAPで大体の位置は確認していたつもりだったが、いざ走ると方向がまったくわからなくなった。葛原という集落に入り、どこかの道を右折すると新岡集落の方に行けるはずだったが、そのタイミングを逸し、ひたすら真っ直ぐ走ることになった。

結局、岩木山を一周するネックレスロードまでプチクライム。その先にある交差点を右折し下ると、ようやく新岡集落に辿り着くことができた。

新岡集落の道は、微妙に曲がりくねっていて方向を掴みづらい。私はなんとなくの勘を頼りに走っていたが、運良く「新岡温泉」を見つけることができた。

決して山奥にある温泉ではないが、この道の分かりにくさ、そして畑の中にポツンとあるその風情は「秘湯」と言ってもいいかもしれない。

場所を確認し、再び百沢へと上るバイパスに合流する。二度目のプチクライムだ。すると、さっきまで晴れていた空は灰色の雲に覆われ始めた。灰色の雲は時間をおかずに、神社へと向かう道を濡らし始めた。

 

冬の雨

夕方から雨がぱらつく予報だったが、どうやら予報は外れたようだ。どうせこの後、温泉に浸かるのだから多少濡れても構わない。今年最後のクライムだと思い、脚を必死に回した。

 

神社には数台の車があった。まだ雨が降っていたので、いつものサイクルラックではなく「なかの食堂」の入り口の目にロードを立てかけた。ここでラーメンをいただくのも、本日の小さな目標にしていた。

(これはまた後日、別記事の予定)

ラーメンを食べ終えた後、神社の鳥居の方に歩いていくと、傘をさしながら山道を歩く人の姿が見える。スマホをかざすと、遠くに岩木山の姿がうっすらと見えた。 

 

「あねっこ」まで戻り、ロードを積み直す。「新岡温泉」までの道はもう迷わない。ほんの5分ほどで着いた。

駐車場には3台ほどの車。建物の中から地元のおっちゃんらしい人が出てきた。どうやらこの時間は空いているようだ。

玄関入ると、すぐ左側に入浴料を払う小窓があった。大人は300円。

小窓と反対側の方に行くとすぐに「男湯」があった。中に入ると誰もいない。今回も独占浴である。

 

決して綺麗ではないが、趣よし

 

「新岡温泉」は、岩木山麓にある百沢温泉や愛宕温泉と、源泉が近いと聞いた。どちらの温泉も熱い温泉として有名である。熱すぎる温泉は、あまり得意ではない。

おそるおそる湯船に足を入れる。ピリピリっ!。泉質なのか温度のせいなのかはわからない。ゆっくりと全身を温泉に埋めていく。

熱い。ピリピリする。熱い。しかし、意外と泉質はぬるぬるとしている。尖っているような、でも柔らかいような不思議な肌触り。

湯船の中もぬるぬるとしている。歩くときには気をつけないと、熱い湯に頭の先まで浸かってしまいそう。

ほんの少しだけお湯を舐めてみる。ほんのり塩気と金属臭。源泉掛け流しだろうか。外から引き込まれた管から、ドバドバとお湯が流れ落ちていた。湯船はひとつだけであるが、たった一人で浸かるには十分すぎる大きさだ。

 

ドバドバと

窓の向こう正面には、頂きが雲に覆われた岩木山が見えた。晴れた日に入浴すれば、津軽の温泉の中でも最高のロケーションと言えるかもしれない。

 

今年最後のツーリングを終え、最高の温泉に浸かりながら、ひとりのんびりと岩木山を眺める。慌ただしい師走にあって、少しゆっくりとした時間を過ごせた気がする。

窓の向こうに見える岩木山を眺めながら….思い出した。

(あ、岩木山神社で今年のお礼と来年の祈願するの忘れた!)

 

私は、湯船に浸かりながら裸のまま、岩木山に向かって手を合わせた。

 

温泉情報 ↓↓↓

 

『 新岡温泉 』

住所:弘前市新岡字萩流161-12 (地図)

電話:0172-82-4521

 


スポンサーリンク
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です