骨折湯治紀行 その参 / 碇ケ関温泉郷『 関の庄 温泉 』
骨折した左手首のリハビリのために、週に一度、弘前国立病院に通っていたが、それもしばらくの間ナシになった。
新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、急を要する治療でなければ、通院を控えましょう…という理由からだ。決して完治したわけではない。
通院によるリハビリが再開するかどうかは未定だ。でも自身によるリハビリは、日々続けなければならない。
毎日続けることが大切ではあるけれど、リハビリそのものを前向きに捉えるために始めていたのが週一の湯治。
温泉が効くとはいえ、肩凝り・腰痛とは違い、骨折である。即効性があるとは思えない。気持ちの問題である。
でも治療というものにしっかりと向かい合うには、この「気持ち」が最も大事なのだ。
湯治3湯目は、碇ケ関温泉郷「関の庄温泉」へ。
「碇ケ関温泉郷」は、「大鰐温泉郷」と並び、南津軽に位置する有名な温泉郷。碇ケ関村だった頃は、多くの温泉施設が点在していたらしく、ちょっとした温泉リゾートだったらしい。
現在では、その数も少なくなってしまったようだが、「碇ケ関」といえば、やはり温泉のイメージは強い。
その中でも「関の庄温泉」は、道の駅いかりがせき「津軽関の庄」の敷地内にある、日帰り温泉施設として有名である。
ツーリングで大鰐からあじゃら山を一周したときは、必ず立ち寄るここの道の駅だが、隣接する温泉にはまだ浸かったことがなかった。
広い駐車場に車を停める。台数が少ない。これもコロナの影響だろうか。
建物の右側に藩政時代の関所の資料館があって、当時の様子を再現した人形が数体。知らずに見た人は、ギョッと驚くに違いない。
建物の中に入ると、すぐに入浴券の券売機があるが、今回たまたま見つけたクーポンがあったので、受付でそれを見せると50円引になった。
スマホとかでいろんな温泉情報を検索すると、クーポンがあったりするので事前に検索してみるのも良いかも。
建物はとても綺麗で、清潔感あり。
浴場に入ると、まずは青森ヒバの総木造りの浴槽が目に入る。なかなか素敵です。場内は、広すぎず狭すぎずのちょうど良い感じ。
早速、浸かってみる。
お〜ほどよい熱さ。けっこうヌルヌル感あり。お湯は無色透明、無味、わずかなモール臭だが、このヌルヌル感はけっこうイイなあ。温泉て感じ。
浴槽は二つに分かれているが、浴槽内の仕切りは大きな穴で繋がっていて、隣の浴槽との温度差はほとんどナシ。
青森ヒバの総木造りの木の温もりが、とても肌に心地よい。骨折した左腕をさすりながら、ついつい何度も浸かってしまった。
なんとなく、道の駅にある温泉ってことで、勝手に観光施設的な温泉を想像していたが、いや、かなり好みの温泉だった。
ただ、ここ最近は、どの温泉施設も写真撮影ができないので、この雰囲気をお伝えできないのが残念である。
というわけで、今回もHPから画像を拝借したのだけれど、せっかくだからもう少し良い写真を載せた方がいいと思うなあ。
最近は、どの温泉もHPにチカラを入れて素敵なページを作っているだけに、ちょっともったいない。
でも、温泉の雰囲気もお湯そのものも良かったので、オススメです。アクセスもいいし。
夜行くときは、リアルな人形に驚いて転ばぬよう、お気をつけを。
碇ケ関温泉郷『 関の庄 温泉 』
青森県平川市碇ヶ関碇石13-1 道の駅いかりがせき 津軽関の庄
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