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2022-03-24

空虚な時間 ⑥ / つがる市『柏温泉』の激アツ湯に悶絶ス


 

エビフライカレーを堪能し、撮り鉄も体験した北津軽の「空虚な時間旅」も復路。

となれば前日と同様に、温泉に浸かってから帰るべし。

 

しかし、つがる市から五所川原一帯は、いわゆる津軽平野のど真ん中。

温泉はそれなりにあるけれど、「あいのり温泉」のような秘湯は無さそうだ。

そういえば、柏のイオンのあたりに温泉があった気がする。

中里から南下してきて国道101号線を右に曲がり、イオンの方に走ると…あった!

  

 

『柏温泉』

鯵ヶ沢や五所川原に行く度に、幾度どなく目の前を通り過ぎていた。

しかし、ロードバイクにしろ車にしろ、この辺りが目的地になることはほとんどなく、故にこちらの温泉にも訪れたことはなかったのだ。

 

館内に入ると、小さな街の銭湯といった雰囲気。

脱衣所では、地元のおっちゃん達による強烈な津軽弁が炸裂している。ちょいと懐かしい響きだ。

浴場に入るなり、ブワッと油臭が漂う。つがる市一帯の温泉はけっこう油臭が強い温泉が多い。

 

だらしない身体をひと通り洗い流した後、いざ浴槽へ。

どんな湯なのだろうか。まったく下調べはしてこなかった。

足を湯に突っ込む。

(あ”、あ”、あ”、あ”ぢーーーーーーーーーー!)

 

 

(あ”、あ”、あ”、あ”ぢーーーーーーーーーー!)

二度も叫んでしまった。

それにしても熱い!! 熱いのは苦手なので、なおさら熱い!!

 

とりあえず湯に入るのは諦めて、身体を洗うことにした。身体を洗い終えた後は、シャンプーをする。

シャンプーをしているうちに、足の裏がヒリヒリしていることに気づいた。

ん?ん…あ”あ”ぢー!

なんと、オーバーフローしている湯で足の裏が熱々になっていたのだ。オーバーフローする湯までもが熱々とは、なんということだ。

 

地元の人はこの熱さに慣れているのだろうか、豪快にザブーんと入っては「あ”〜〜!」と声を上げている。

しかし数分浸かった後、湯から上がった彼らの身体は真っ赤な茹ダコになっていた。

これは何かの罰ゲームなのか…

 

でもせっかく初めての温泉を訪れたのに、その湯に浸からないというのはあり得ない。

するとその時、地元のオッちゃんが豪快に水を投入していた。ドバドバと水を投入して、そこに身体をうずめている。

あ〜やっぱり地元に人でもみんな熱いらしい。なんかよその人間が勝手に水を投入するのは気がひけるけど、熱いものは皆熱いのだ。

私も遠慮せずにドバドバと水を投入する。すかさずそこに身体を入れる。

ぬるいところと激熱なところがあって、身体が変になりそうだ。

わずか3分ほど浸かり、脱出した。

 

白旗を上げ、私は脱衣所に避難した。

いや〜久しぶりに熱い湯だった。後日の話だけど、レビューを見たら「つがる市でもトップレベルの熱い温泉」と書いてあった。やっぱり。

温泉に浸かった時間は、ほんのわずかではあったが、私の身体は十分火照っていた。

 

火照った身体を冷ましながら、懐かしい響きの津軽弁を聴いていた。

70代と思われる地元のオッさん二人が、西北五の濃厚な津軽弁で、津軽の日常を語っていた。

 

「まんずや、こしたあっつ湯のあどだば、ビール飲みでぐなるいな!」

「んだってや。わだっきゃ、そいばり楽しみでや! あどだっきゃ、なも楽しみねじゃ。 え(家)さいでも、ノゲモノだはんでや」

 

なんとも切なくなる…津軽の熱い湯であった。

 

『柏温泉』

青森県つがる市柏下古川絹森55-3 

営業時間 5:30〜22:00

 

 

 


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