ツール・ド・ツガル / 百沢温泉『湯元山陽』
「岩木温泉食堂部」のご主人が、「そんなに熱くはないよ」と話してたので、ツーリングでかいた汗を流すのは『湯元山陽』に決めた。
参道を挟んで食堂の向かいに足湯がある。『湯元山陽』が提供している足湯だ。隣には茶屋もある。
しかし、車の中に風呂道具や着替えを置いていたので、一旦駐車場まで戻り、それから『湯元山陽』の駐車場まで車を移動させた。
念のため日帰り入浴が可能かどうか訊いてみよう。玄関に入り、受付の窓から「すいませ〜ん」と叫ぶと、「は〜い」と奥から女将さんらしき女性が出てきた。
「温泉入るだけでも大丈夫ですか?」「いいですよ〜」
車に戻って、風呂道具一式と着替えを持って、いざ温泉へGO!
受付で300円を支払い、通路の奥に向かって進む。だいたい山にある温泉は、受付から奥へ奥へと進む造りになっていることが多い。それがまた期待感を高まらせてくれる。
温泉マニアの話によると、奥に進むにしたがって下へ下への階段があると尚良いのだそうだ。下へ下へと降りる温泉には名湯が多いらしい。(→ 「古遠部温泉」もそうだった)
『湯元山陽』は、それほど下へ下へではなかったが、それでも長い廊下を歩き、角を曲がったりすると、ワクワクする気持ちも高ぶってくる。
男湯の暖簾をくぐり、中に入る。先客は一人だけだった。浴場はそんなに広くはなく、湯船もひとつだけだった。
少し開いた窓から、暮れかかり始めた岩木山神社の方に目をやった。すぐ目の前に建物の屋根があって、職人らしき人がローラーでペンキ塗りをしていた。ツンと、ペンキの匂いがした。
百沢界隈では、すぐ近くにある『百沢温泉』が最も有名である。公衆温泉浴場としても知られているので、多くの人が利用している。そして熱く濃い温泉としても有名なのだ。
以前、浸かったことがあるが、あまりの熱さにたまげた。しかも深さもあるので、なかなか根性のいる入浴となる。
『湯元山陽』も同じ源泉、または近い源泉と考えると、かなり熱いのだろうか…と恐る恐る足を入れてみる。あ、あつい…熱いけど、なんとか入れそうだ。
足や背中の痛点がチクチクとする。それでも少しずつ身体を埋めていく。
「ふうう〜」
熱い温泉はあまり得意ではないけど、それでもツーリングあとの温泉は身体に「じわ〜ん」とくる。
混んでないし、ゆっくりと浸かれば良かったのだが、ノボせてしまいそうなので、二度ほど浸かって終了。あーサッパリ。
帰り際、駐車場に行くと、さっきの職人らしき方が、今度は別の建物でペンキ塗りをしていた。車に荷物を積み込もうとしたに、その方が私に声をかけた。
「温泉、熱かったでしょ!ついこの間、源泉の方をちょっといじったら、なんか熱くなってさ」
なんと、ペンキ職人は旅館のご主人のようだった。
「いやいや、いいお湯でした。ちょい熱でしたけど…..(やっぱり熱かったのね〜苦笑)」
温泉情報 ↓↓↓
百沢温泉『湯元山陽』
住所:弘前市百沢字寺沢162
電話:0172-83-2035
立寄時間:8:00~21:00
定休日:無休
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