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2020-05-24

Stay Home / Self-build Desk(セルフビルドの机)


「Stay Home」は、きっと今年の流行語大賞の候補になるだろう。

勿論、世界中を騒がせた「新型コロナウィルス」が筆頭だろうが、流行語というには単語がダイレクトすぎる。「不要不急」や「自粛要請」も日々耳にはするけれど、耳障りが硬い。

その点「Stay Home」は、響きもいいし字面もよい。なにしろ世界中で交わされた言葉である。オモシロさという点では「アベノマスク」が対抗馬か。

 

弘前のような田舎に住んでいると、激混みのラーメン屋などに行かぬ限りは、「3密」なることはほとんどない。

休みの日に、岩木山麓をツーリングをしても「密」になりようがない。それでも、「休みの日に遠くへ出掛ける」という行為自体が、指を差されるような時間がしばらく続いたことは確かだった。

感染拡大を防ぐために外出を自粛するのは、最も重要なことだったのは理解できるが、正直なところ我々のような商売をしている人々にとっては、なんとも言えぬツラい時間だった。

特に飲食を生業としている方々の辛さは、その比ではなかっただろう。

 

現に、自分自身も仕事が休みの日は、自宅で過ごすことが多かった。

二度ほどツーリングには出たが、この4月〜5月の休みは偶然にも天気の悪い日が多く、成り行きで「Stay Home」することとなった。

世の多くの人が「断捨離」に勤しんだがために、ゴミの排出量も半端ではなかったらしいが、我が家では「本の断捨離」を決行した。

各部屋のあちこちに積まれた本の山があった。おそらくは300冊ほどの処分をしたと思う。買取業者に委託された宅配業者が自宅に回収まで来てくれるシステム。労力が半分以下で済むのも、ネットの発達した今の世のおかげである。

 

本の片付けとともに挑戦したのが「娘の部屋作り」だった。

元々、娘のために作った部屋はあったが、長い間そこは物置と化していた。この4月、娘が中学生になったのをきっかけに、本来の目的の「勉強部屋」にしようと思っていた。いや「勉強部屋」という言い方は良くない。

 

そこへやってきた「Stay Home」の時間。

まずは「机」の設置。もちろん「勉強机」ではない。大型家具店やデパートで売られている、いわゆる「勉強机」はどうも好きになれない。

いろいろな機能がついているのだろうけど、いや、その機能が付いているせいでデザインが損なわれているような気がする。

 

10年ほど前、自宅を建てたときに、自分用のデスクを自分で作った。

昔は「Hand-made=ハンドメイド」と言ったが、建築や少々大きめな家具になると、近頃では「Self-build=セルフビルド」と言うらしい。

自宅をデザインするために、当時影響を受けていた『ル・コルビジェ』の本を何冊か読んだ。(今回、それらの本は断捨離せず)

そのおかげで、シンプルでモダンなインテリアや家具を好むようになった。しかし、本場の北欧家具は値段が高いし、オランダやフランスのヴィンテージ家具も物色したが、やはりそれらもン十万する代物だった。

そんなわけで、自分で作ってしまったのだ。集成材と合板を組み合わせて作ったデスクで、とてもシンプルかつモダンといえるようなモノではなかった。いやシンプルではあるかもしれない。

白と黒、そしてチークカラーとの配色で、少しだけモダンファニチャーの真似をした。家具に関しては、「コルビジェ」よりも「シャルロットペリアン」の方が好きだった。

 

そのときの机を、娘の机にすることにした。

オフホワイトの小さな部屋に「セルフビルド」の机がちょうどいいバランスで合うと思った。「ハンドメイド」では可愛すぎる。

しかし、機能が無さ過ぎた。「勉強机」とは呼びたくないが、勉強をするには少々不便。

そこでさらに「Stay Home」時間を利用して、デスクの上に置く本棚を作った。塗装はナシ。これはちょっと「ハンドメイド」テイストになってしまった。

 

Self-build

 

でも、本棚の上にスティールのライトと地球儀を置き、古いエメコ製のアルミチェアを配置したら、それらしく?なった。

左上のアンティークのステンドグラスもアクセントになっている。

「おー!カッチョいい〜!」

と娘が言ってくれた。

 

その日から2週間ほどが経つ。

夜、帰宅して、娘の部屋を覗いてみると、彼女はいつもベッドの上で宿題をやっている。まあ、そんなものだろう。

「勉強机」ではないのだから、それでいいのだ。

 

 


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