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2021-03-18

骨折湯治紀行 その八 / 湯段温泉郷『 時雨庵 』


 

久しぶりの湯治は、岩木山の麓へ。

岩木山麓といえば、百沢や嶽の温泉が有名だけれど、嶽のすぐ近くにある湯段の温泉も良い。湯段には、別荘らしき建物が何軒か立ち並んでいて、なんともまったりした空気が流れている。

「湯段温泉郷」といえば、真っ先に『ゆだんの宿』を思い浮かべる。2年前にも書いていた。( ➡︎  ツール・ド・ツガル / 岩木山麓 湯段温泉『ゆだんの宿』

 

今回は、その「ゆだんの宿」のすぐ近所にある『時雨庵(しぐれあん)』を訪湯。

 

バス停のような看板がお迎え

 

玄関を開けて中に入ると、人の気配がない。「すいませ〜ん」と声をかけるが反応はなし。

どうしたものか…と思ったら、呼び鈴が目に入った。

 

「鳴り物でお呼びくださいませ」

 

「チリ〜ン」と鳴らすも、またもや応答はなし。

強めに「チリ〜ン」と鳴らすと「は〜い」という返事とともに、女将さんが出てきた。

「今日は日帰り入浴できますか?」「はい、いいですよ〜」とやり取りをしていると、「ニャ〜」と変わった色の三毛猫もやってきた。ここの温泉は代々猫が店番をしているらしい。

 

 

 

玄関の左側の方に温泉はあった。「大きい風呂」と「小さい風呂」があったが、今は小さい方はやっていないようだ。

「大きい風呂」の方に入ると、脱衣所には中央にデカいマッサージチェアがでん!と鎮座している。着替えるスペースはほんのわずか。

(これで大きい方ならば、小さい方はどうなのだろう?)と思い、ちょっと覗いてみると、一般の家庭にある風呂とほとんど変わらぬ大きさだった。

 

さてと。

ワクワクしながら浴場に入ると、予想通り誰もいない。

壁は木板で覆われていて、こじんまりと心地の良い雰囲気。浴槽そのものも肌に優しい木で覆われている。手を入れてみると、湯はそんなに熱くはない。

 

 

木で覆われた小さな温泉

 

「ぷは〜」とでかい声を出して、ゆったりと湯に浸かる。

好みの温めの温泉だ。近場にある嶽温泉の強烈な泉質とは異なり、まったりと優しい泉質である。

窓からは湯段の風景が見えるが、絶景というわけではない。岩木山が見えれば最高だろう。

 

窓の隙間から優しく入り込む日差しを浴びながら、ゆっくりと左腕をマッサージした。

最近、津軽もだいぶ暖かくなり、左腕の腱や筋肉もほぐれてきたような気がする。中指は、まだ最後まで曲がりきれない。

 

木の椅子もまた良し

 

カランも二つのみ。まさに、泊り客のための温泉という趣である。

シャンプーやボディソープも備えられている。身体を洗い終えた後、いつものように三度、温泉に浸かる。

 

ふと思ったが、こちらの「大きい湯」の方に入るとき、「男湯」「女湯」の区別がなかったような気がした。まさか混浴なのだろうか。

(女の人が入ってきたらどうしよう…)と一瞬だけドキッとしたが、そんなことはあるわけもなく、今回もゆったりと独占湯を満喫した。

 

「いい湯っこでした。ありがとうございます」と、帰りぎわ女将さんに声をかけると「また、いつでもどうぞ〜」と、変わった色の三毛猫と一緒に、笑顔で返してくれた。

外に出ると、日頃弘前から見るのとは少しばかり違う姿の岩木山が、雪原の向こうに立っていた。

 

湯段から望む津軽富士

 

湯段温泉郷 『 時雨庵 』

住所:弘前市常盤野字湯段萢4-36  電話:0172-83-2089
立寄時間:9:00~21:00 

 

 

 

 

 

 

 


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コメント2件

  • たろ より:

    日帰りでも貸し切りにしてくれるので、誰かと鉢合わせたりあとから入られるということも無いようです
    営業時間は10:00~18:00みたいです

    • ferokie より:

      そうなんですね!安心しました(笑) 情報ありがとうございます!

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