岩木山の写真 その壱
季節外れのインフルエンザで自宅療養中です。
安静に寝ているのが一番なのですが、寝続けるのもなかなかツラいもの。熱がそんなに高くないので、室内を動く分には問題なしというわけで、洗濯くらいはしないと。
Facebookとかちょっと覗いてみると、津軽森やらメロスマラソンやらツーリングやらと目に毒な画が次々流れてきます。まあ、健康だったとしてもマラソンはできませんが…体調もイマイチなのに、これ以上見ると体にも毒、になりかねないのでログアウトします。
これを機に、撮りためていた写真の整理でもしようかな..と思いついたはいいのですが、写真フォルダにある膨大な画像を見てると、これは中途半端にはできないと思い至りました。
きっとそうやって、写真の整理っていつまでも先送りにされるのでしょうね。フィルム時代のようにプリントしてた頃の方が整理はできてた気がします。
膨大な画像と書きましたが、写真仲間の話を聞くと、どうやら自分のストックはかなり少ないようです。みなさん撮る時は何百枚とか撮るので、ストックが数万枚になったりしてるとか!スゲ。
私のLightroomに入っている写真は2012年からで6800枚ほどでした。1年で1000枚ちょっとです。明らかに少ない方ですが、整理するとなると結構大変。結局、撮った日付のフォルダを作ってそこに入れておくだけ。イマイチの写真はなるべくマメに削除します。
ぼーっと5年間撮った写真を眺めていたら、岩木山、多いですね。
私の写真の半分(以上かな)は、ロードバイクでツーリングしたときのものです。弘前からツーリングといえば、北は金木〜十三湖。たまに青森。東は八甲田や十和田湖。南は大鰐や碇ケ関。そして西は岩木山、目屋、そして鰺ヶ沢方面。
やはり年間を通してみると西方面がメインで、鰺ヶ沢へ行くときでも岩木山経由で行くことが多い。で、自然に岩木山の写真が多くなります。
5年前の岩木山フォトコンテストで入賞したのが、写真をやるきっかけにもなってるので、一層思い入れがあるのかもしれません。
ところが気に入ったものやコンテストに入賞した写真を見ると、夕方の時間帯のものが多いことに気がつきました。夕方ってことはツーリングの時ではなく、岩木山に日が沈む夕焼けを見たときに思わず撮ったのでしょう。日頃、仕事中は、いくらすごい夕焼けを目にしても写真を撮りには行けませんので、休みの日に美しい夕焼けを目にしたときは必ず撮ってたのかもしれません。
2016年岩木山フォトコンテストの写真は、岩木川の土手で撮ったもの。娘が自転車に乗って演出してくれました(笑)でも、これ、2016年に撮ったものではありません。2年以上前の写真です。
実は昨年あたりから、夕焼けの写真はほとんど撮らなくなりました。岩木山の写真も以前よりは減りました。おそらく写真をやり始めてから、多くの写真仲間との出会いがあったのが影響してるのかもしれません。
岩木山、とくに夕暮れの岩木山とかは被写体にする方が多くて、しかもみなさんメチャメチャ上手いのです。写真をやり始めた頃は、周りの友達から「上手いね〜」とチヤホヤされていた自分ですが、いざ、井戸の外に出てみると、やはりその世界にはその世界のプロがわんさか。チャリンコの世界とおんなじ。
みなさん、岩木山が写真映えする場所をいろいろ知ってますし、どの季節のどういう時間帯が最もいいか、など…もう明らかに自分が何も勉強していなかったかを思い知らされました。
で、自分も一時期、いわゆるロケハンというやつをやってみたことがあります。それはそれで、楽しく勉強になる作業ではあったのですが、イマイチ自分のスタイルにはピンとこない。やはり、そのときそのときに出会ったドキュメンタリーな写真の方がオモシロいんです。
ドキュメンタリーといえば、なんか生々しいイメージがありますが、日常の光景や風景の中にでもちょっとしたドキュメンタリーってあると思うのです。別に報道写真を撮りたいわけではなく。日常のリアリティとでも言えばいいのでしょうか。
だから岩木山も、もう決して撮らないというわけではなくて、岩木山からドキュメンタリーを感じたときに、ぜひ撮ってみたいと思うし、そしてそれを表現できるようになればいいなと思います。
自宅療養中につき、長文は控えます。(マナゴいでくて)
続きはまた明日。
インフルエンザ療養中に趣味の写真整理とは、渡りに船でしたね。写真・絵・小説・コラムなどの文章・服飾デザイン・インテリアデザイン・家具のデザイン・建築空間などなど共通して自分が良いなーと思う空気感。つまり好みというのはどうしても出ます。そして創る側に立った時・・・好みでは通用しない。ある人が美学について書いたものを読んだ時、なるほどと思いました。それは何かをすることではなく何かをしないことを心に決めることであると。これは腑に落ちました。監督の写真を見ているとそういう空気を感じます。つまり本間弘樹の美学なんでしょうね。自分でもそこを目指しているつもり・・・なかなか出来ない。折れやすい心の持ち主としては結構辛いけど、元気をもらえる仲間がいるのが救いです。頑張りましょう!そしてありがとう!