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2017-09-28

岩木山フォトコンテスト 2017


先日、「岩木山フォトコンテスト2017」の発表がありました。

毎年2点、出品しているのですが、今年は2点とも「市民選賞」でした。一昨年は「入選」「佳作」、昨年は「入選」「市民選賞」だったので、少しランクダウンです。

 

「夕霞」弘前公園より
「 go home 」

 

実は正直なところ、岩木山の写真は最近ほとんど撮っていないのでした。

出品した作品も、一昨年と昨年に撮ったものです。どちらも夕暮れに撮った、いつものワンパターンな写真。

夕暮れにシルエットが浮かぶ岩木山の写真は、やはり人気があるようで、入賞している写真にも多く見られます。時間帯的にも、撮りやすいのかもしれませんね。

朝焼けや日中だと、時間を自由に使える人でないと、なかなか難しいものです。また、天候や雲の様子によっても、かなり雰囲気が変わりますので、その辺は「運」もあるかもしれません。

 

ここ最近は、ひと頃のように、ロードバイクで遠くまでツーリングすることが少なくなったので、津軽の風景を撮る機会が減りました。その分、娘の部活に参加・引率をしたりして、子供たちの写真を撮る機会が増えています。

子供たちの写真て、とても生き生きとしてステキなのですが、昨今ですとやはり肖像権の問題があったりで、簡単にフォトコンや写真展などに出品できません。なので、過去に撮りためたものを、あらためて観ることも多くなりました。

そんなわけで、手元には「岩木山」の写真があまりないのですが、それでもこの「岩木山フォトコンテスト」だけは、毎年欠かさずに出品するようにしています。

それは、このフォトコンテストが、「もう少しちゃんと写真をやってみよう!」と思わせてくれた、自分にとってのエポック・メイキングだったからです。

 

一昨年の入選作品

 

写真は日頃から撮ることはあったものの、フォトコンに出してみようと思ったのは5年ほど前、ちょうどロードバイクを始めたのと同じくらいの時期でした。

仕事で青森から帰る途中、藤崎のあたりであまりにも色鮮やかな夕焼けに遭遇しました。思わず車を停めて、シルエットの浮き出た岩木山とともに撮りました。

今思うと、Facebookも始めた頃だったので、投稿してみたいと思って撮ったのかもしれません。Facebookでのウケもまんざらではなかったので、何かで見た「岩木山フォトコンテスト」に調子に乗って出品してみたのです。

 

おそらく、フォトコンテストというものに出したのは、これが初めてだったと思います。

フォトコンのことなど、すっかり忘れていた9月の半ばに、「岩木山観光協会」というところから封筒が届きました。

「何だろ?」と思い、封を開けてみると「岩木山フォトコンテスト」の結果が記された一枚の紙が入っていました。

「あなたの作品は、厳正なる審査の結果『特選』に選ばれました…ナンタラカタラ」

ナニ!特選だと!

自分の作品が、何かの賞を受賞するなど、小学校か中学校での絵画であったかどうか…もう覚えていないくらい昔のこと。しばらくの間、完全に舞い上がった日々を送りました。

 

「赤雲」 特選の作品

 

間もなくして、旧岩木町の「アネッコ」にて表彰式が行われました。

私はその頃愛用していたRICOHの「GXR」という小さいカメラを携えて、表彰式に出席しました。

そして、そのとき初めて、写真を趣味にしているという方々を見ることになります。そして、そのとき初めて、自分だけが場違いなことに気づくことになったのです。

受賞されている皆さんも、私と同じようにカメラを携えていらっしゃいました。

そのカメラ。

私のカメラの3倍くらいの大きさで、レンズが30cmくらいあるんじゃないの?ってかんじのスゴいのを皆さん持っています。明らかに、私よりもご年配の方がほとんどで、写真歴何十年という雰囲気を漂わせています。

本来であれば最高賞が「グランプリ」1名らしいのですが、そのときは「グランプリ」該当者がなく、「特選」が3人でした。

名前を呼ばれ、賞状と記念品を受け取ります。記念品は岩木の特産品が山のように入った、これまた特産品の籠でした。なんか場違いのような風貌の自分ですので、妙な視線も感じてしまいます。

まあ、それは今思えば、ただの思い上がりであって、その後他の受賞者の方々とも写真仲間として友達になるわけですが…

「特選」をいただいたので、私の写真は翌年の「岩木山カレンダー」の1ページを飾ることになりました。夏の夕焼けの写真だったせいか、7月、8月のページでした。

 

実は、ロードバイクを始めて、2年目の6月30日。初めて「岩木山ヒルクライム」に出場しました。そしてなんとか完登坂。チャリの先輩方とその夜美味しいお酒を飲んで、その次の日。

6月のカレンダーをめくると自分が撮った「岩木山」の写真が「ドーン!」と現れる!という体験をしたのでした。

それは、自分にとって、写真を撮ることの楽しみ。観ることの楽しみ。そして観てもらえることの嬉しさを感じた、まさにエポックメイキングな瞬間でした。

 

それを機に、どんなにいい写真が撮れなくても、この「岩木山フォトコンテスト」だけは毎年出品しようと決めたのです。

写真と自転車を始めた頃の気持ちを忘れないように。

 

一昨年の佳作作品 自分の中ではお気に入りの一枚

 

これからは、キレイな風景写真としての「岩木山」ではなく、人間との係わりを感じさせるものや、畏敬の念を感じさせるような写真を撮ってみたいと思うようになりました。

そのためには、やはり自分自身がもっと成長しないとだめですね。

写真には、その人の深浅がいとも簡単に見えてしまいますから。

 

 


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コメント3件

  • Masaru より:

    人の息づかいが感じる風景って、好きですね。
    これからも期待してます♡

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