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2017-10-22

初めての指揮 【こども音楽コンクール】に向けて


 

9月に合唱部の東北大会があった。名取市で開催された「NHK全国音楽コンクール」いわゆる「Nコン」の東北大会。娘にとっては、初めての東北大会だったが、残念ながら「奨励賞」という結果に終わった。私にとっても子供のコンクール参加というのは初めての経験だったが、引率にも参加させてもらい、とても有意義な時間を過ごさせてもらった。

自分としては、今年のコンクールはこれで終わったなあ〜と思っていたのだが、実はもう一つあったのである。

「こども音楽コンクール」

TBSラジオが主体となり、全国の放送局と連携して各県、各ブロックで予選が行われる、これも全国的な音楽コンクールなのだそうだ。県大会は音源審査らしく、娘の合唱部は「Nコン」県大会ものを使用。そして見事に、東北大会への駒を進めていたのだった。

その「こども音楽コンクール」東北大会が週末の10月28日に行われる。

開催地は福島県の「郡山市」。そう、前回の【NHK全国音楽コンクール 東北大会引率記】でも書いた合唱王国福島県の中でも合唱の聖地「郡山市」である。

私が学生の頃参加していた「全日本合唱コンクール」の東北大会は、東北6県を持ち回りしていたが、「Nコン」と「こども音楽コンクール」はそれぞれ「名取市」「郡山市」と決まっているらしい。というわけで、今週末も前回同様、バスでの長旅…今回は片道5時間の引率旅が待っているのだ。

先日、東北大会の模様が「NHK」で放映された。録画を何度も観たが、子供たちはとてもいい演奏をしていた。もちろん娘の学校ということで、贔屓目にみてしまうのはしょうのないところだが、少し引いて俯瞰してみても、上位校に劣らぬ演奏だったと思う。

ただ明らかに違うのが、声の質。そして全体的な声のまとめ方が上位校はうまい…って、そこが違うのが課題なのだけれども。とくに「郡山市」の学校は、市内の学校すべてがハイレベルなライバル校というだけあって、どの学校も水準が高く、減点要素がない演奏をしていた。

コンクールのタイムスケジュールで参加校をチェックしたら、またもや郡山の常連校、さらにプラス3校!という…高い壁が今回も立ちはだかるようだ。

「Nコン」が終わると、子供たちもモチベーションが低下しているらしい。「こども音楽コンクール」の東北大会出場は決めているが、その先は無理かもな〜みたいな。先日練習を拝見したときも、そんな空気が漂っていた。

今回は、「Nコン」で歌った自由曲「そのとき僕がそばにいる」を演奏するのだが、考えてみれば春4月からずーっと練習しているのだ。正直、子供たちも飽きてくるだろうし、指導されるH先生も子供たちの気持ちを維持させながら、さらに高みを目指すというのは大変なご苦労があると思う。

上位校ほどのレベルではないにしろ、子供たちにとってはそれなりのレベルのところまで来ている。なので、この段階で練習を重ねてもなかなか目に見えて進化を感じる、というのは彼らにとっても難しいことだろう。

8月の県大会が終わってから、私も何度か練習に参加させていただいた。正直、指導と呼べるレベルのものではないのだが、自分の経験を少しでも活かせればと、発声や発音について話をさせてもらった。とくに発声は、子供の時から取り組んでおくといい。クセになった発声はなかなか矯正できないものだ。ただ、時間のかかることなので、すぐに結果が付いてくるというものでもないのだが。

東北大会が終わってからは、指導に行くことも少し躊躇っていたのだが、録画を何度か見ているうちに、「ここをもう少しだけでも、こう変えればもっと良くなるかも」という箇所がいくつかあり、それをH先生に提言してみた。先生が「是非、子供たちに伝えてほしい」と言ってくださったので、私は再び練習に行くことにした。先生としても、モチベーションの落ちているこの時期に、少し新鮮な空気が欲しかったのかもしれない。

自分なりに、あらためて楽譜を何度も読み直し、何か新しいヒントを探ってみた。そして何度も見た東北大会の録画を、さらに何度も見直してみた。声というものはそう簡単には変えられないが、ちょっとした歌い方や音量の調整、発音の仕方など、子供たちでもまだまだ修正できそうなところがある。

ただ、この数ヶ月でクセになってしまっているので、直すのも時間がかかりそうだ。なるべく、直したい数カ所だけに絞って、指導をしてみることにした。

これまでの私の指導は、H先生に指揮をしていただき、時折私がアドバイスを入れるという感じだったが、前回からは私が直接指揮をしながら指導するという方法に変えた。その方がダイレクトに伝わるし、時間も無駄にすることもない。

しかし、しかし、いざやってみると、この指揮というのがとんでもなく難しかった。今まで、会社の忘年会的な出し物で指揮をやったことはあったが、それは指揮というより、ただの合図というレベル。いわゆる合唱曲、しかも30人もの、しかも小学生を前にして指揮をするなど。やってみて初めて、こりゃヤバい!と実感したのだ。

もう、子供たちとのリズムも合わないは、出だしの入りも合わないは…自分が指揮をするのに精一杯で、彼らがどういう歌い方をしているか…などのチェックもまともにできずに本末転倒な指導になってしまった。

練習の様子を見ながら後でチェックを入れるという指導はできても、指揮をしながらいろんなところに気を配る。それがいかに難しいものか!ということを思い知らされた。

練習後、H先生より、「分かりやすく、かつ子供たちも楽しんで取り組める指導、ありがとうございます」という有り難すぎる言葉をいただいたが、自分としては全くいい指導ができなかったという思いであった。

そして、本日。コンクール直前の最後の指導の機会をいただいた。練習中に無駄な時間を使わないよう、事前に話したいことをまとめ、自分なりに反芻した。子供たちにも、復習してほしいところは、原稿を作りプリントにしてみた。本番ではなく、ただの練習ではあるのだが、自分としてはリベンジするつもりで臨んだ今日。

 

選挙ということもあり、学校の駐車場には多くの車が停まっていた。選挙を終えてから、練習に行くつもりだったが、まっすぐ音楽室に向かった。H先生による、発声練習も兼ねた歌から練習は始まる。ひととおり終わると私にバトンが渡った。

前日に行われた学習発表会の感想を述べ、そのあとはプリントにも記したコンクールに向けての心構え、そして少しだけの注意点を話した。詳しいことをこのブログで書いても、うまく伝わらないと思うが、簡潔に言えば全体にメリハリがないのだ。

音量も全体的にフォルテ一辺倒。言葉も緊張感がない。言葉の出だしと言葉の終わりの収まりが悪い。だから、のっぺら〜と聞こえてしまう。

全体的な迫力はあっても、それが通用するのはギリギリ県大会まで。東北大会では、一人ひとりの意識の集中が不可欠である。上手い人だけがキンキン頑張ってもそれもマイナス要素。とにかくソプラノ、メゾ、アルトの音量バランスを保ちながら、言葉がわかるように、語尾をきれいに収めるように歌うだけでも、かなり違ってくるはずだ。

何度も何度も、同じようなことを話した。そして、最後に通して歌ってみることに。いつもは叫びながら指導しているけども、無口になって振ってみた。

練習が終わってから、娘の宿題に付き合いながら、自分の指揮した練習の様子の録画をみてみました。いやー。ヒドいものだ。我ながら。でもこうやって自分のヘタクソさを客観的に見るのも大事なこと。

「新しく何かに取り組む」「誰かに何かを教える」そのためには、ひたすら勉強しないといけないのだ。

 

仕事はもちろん、写真でも自転車でも、そして合唱の指導でも。

この年齢になり、あらためて自分の未熟さを実感し、そしてもっと上手くなりたい、成長してみたい…そういう何事にも代えがたい経験をさせてもらっていることに、感謝したいと思います。

 

 


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