2018年の桜
5月5日のこどもの日。【弘前さくらまつり】の期間、初めて弘前公園に行った。娘と二人で行った。
先日のブログ『さくらまつりの憂鬱』で、なかなか公園に足を運べないことをグダグダ書いていたが、結局自分がグダグダしている間に、桜はあっという間に散ってしまった。5月に入ってからの連休中は、店の方も結構忙しかったので、「さくらまつり」のことは半ば諦めていたのだが、それでもまつりの気分だけでも味わおうかなと、娘と二人で昼過ぎに出かけることにした。
公園の近くに車を停めて、外濠を歩く。見事に葉桜であった。濠を覗いても「花筏」なるものはどこにもない。少し変色した花びらの塊が、あちらこちらに見える程度。まあ、しょうがない。あえて、咲き終わった儚い桜でも撮ってみようか、とも思ったが、なんかそれも無理矢理な気がして公園内に入った。
園内の桜の木も同様。花びらもひとつふたつと数えることができる。こんな葉桜な状態でも園内は多くの人で混み合っていた。私と娘も、昼御飯がまだだったので、とりあえず「亀屋のたこやき」を食べることにした。やはりここははずせない。
いつもは行列ができている「亀屋のたこやき」だが、その日はすんなりと買えた。ベンチに座り娘と半分こ。あっという間になくなったので、追加でドーナツを。これもあっという間になくなったので、追加で牛串を。これで二人とも満足。
春陽橋から葉桜となった西濠を眺めつつ、天守のある方へは登らずに来た道を再び戻る。時折、桜の名残を見つけては少しだけシャッターを押した。帰りは緑の相談所のルートを抜けて外濠に出た。これで2018年の桜も終わり。
今年の【弘前さくらまつり】は100周年を記念しての「ブルーインパルス飛行」から始まり、4月の末に津軽富士見湖で散りかけた桜を観て、最後に弘前公園の葉桜でフィニッシュ。全く以ってたいした写真を撮ることができない今年の桜だったが、こんな年もあってもいいだろう。
憂鬱に思っていた「さくらまつり」も終わるとやはりもの寂しいけれど、静けさを取りもどした弘前は、やはり心地の良い街であった。
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