【 岩木山フォトコンテスト 2018 】 / 佳作からの脱出
写真ネタが続いてしまうけれど、今年も【 岩木山フォトコンテスト 】が開催された。
昨年のブログ「岩木山フォトコンテスト 2017」でも書いたが、このコンテストは自分が写真をやり続けるきっかけとなったフォトコンである。なので、必ず応募することに決めている。たとえ、その年に「納得できる岩木山の写真」が撮れていなかったとしても、過去の写真をボロ蔵から引っ張り出して応募することにしている。
先週、その結果が封筒で届いた。毎年、この時期に見る「岩木山観光協会」の封筒は、子供が通信簿をそ~っと開けるがごとく、ドキドキするのだ。はたして…
2点応募したうち、1点が「入選」、そしてもう1点が「市民選賞」だった。昨年のブログでも書いたのだが、いわゆる絵葉書的ではない写真で挑戦してみることにした。最初の頃は、やはり美しい夕焼けであったり、季節の花であったり、とインスタ映えならぬカレンダー映えするような写真を意識していた。
しかし、美しい風景を撮る方々はこの津軽にはたくさんいて、とくに朝靄だったり極寒の中の撮影だったりと、根性というか執念がないと撮れないような作品が並ぶのだ。それを見ると、あ~とても敵わない…と痛感するのである。
でも、美しい岩木山だけが岩木山ではない(はずだ)。天候、季節、時間、場所。そして一緒に映るモノ(ヒト)によってその表情も常に変わる。そんな普段見慣れぬ岩木山の表情を撮ってみたいと思うようになり、またそのほうが自分に向いていると思うようになった。
そのように思うようになったわりには、そのような写真がないことに気づいた。まったく口だけの人間である。そんなわけで、ボロ蔵の中から探してみた。
和徳ガードから、和徳十文字越しに岩木山を見た画。岩木山に沈むそうな夕日を正面に見ながら、夕食の待つ自宅へ帰る車の列。季節感はまるでない。ただ街並と岩木山というのも少し新鮮ではないかな?と思ったのだが..
そしてもう1点。これは個人的にも好きな写真だ。車で行ったのか、ロードバイクで行ったのかは忘れてしまったが、小泊権現崎に行ったときに撮ったものだ。日本海に浮かぶ三角形の津軽富士。冬は荒波で知られる日本海だが、このときは静寂さをも感じる海と山だった。
「岩木山フォトコンテスト」自体は、弘前の岩木山観光協会が主催するものであるから、弘前方面からみた岩木山のカタチがやはり良いのかもしれない。しかし、真反対の鰺ヶ沢から見る岩木山もなだらかで美しいし、五所川原方面から見る三角形の岩木山もまたエッジが効いていてカッコいいのだ。
正直、カレンダーにはしにくい津軽富士ではあるが、自分のお気に入りが「入選」したのは、素直に嬉しい。そして何よりも、春先から続いていた「佳作コレクター」からも脱却できた。
「LIGHT MAGIC」にて写真展「時の刻」が開催されていたので、土曜日の表彰式に行くことはできなかったが、多くの写真仲間が出席していたらしく、表彰式の帰りにみんなが顔を出してくれた。私の賞品は、まなべさんが代理で受け取ってくれた。入選の賞品を開けてみると、岩木の特産品がたくさん入っていた。特に「フキと鰊」これ好きなんだよな。
さて、来年はどんな岩木山を出そうか。「フキと鰊」をつまみに、グビグビしながら妄想しよう。おっと、尿酸値..要注意だった。
* 野市里(ANEKKO)にて「岩木山フォトコンテスト写真展」開催中です。10/8まで。
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