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2018-12-14

大雪の横断歩道


昨日は水分を含んだ重い雪が20cmほど積もった。スノーダンプで雪かきをしても、重すぎて最後のフィニッシュがツライ。乾いたサラサラ雪と違い、前方に飛んでくれないのだ。敷地の3分の1ほど雪かきをして、あとは夜にやることにした。

幸い、日中少し暖気したせいか、夜になると雪の量は減っていた。今季初の除雪機の出動か…と思っていたが、人力で敷地のアスファルトが見えるくらいまで、キレイに雪を片付けることができた。

 

そして今日の朝。いつもよりも早く起床。今日は、学校の目の前にある横断歩道の「旗振り」当番になっていたからだ。昨年から年に2回、保護者が順番に「旗振り」をやることになっていた。

玄関のドアを開けて愕然。昨夜、アスファルトが見えていた目の前の駐車場には、再び20cmもの雪が積もっていた。「旗振り」は7時15分からだったが、まだ7時前だったので、車が通れる分だけ雪かきをした。今朝の雪は、ギシギシ…と音を立てる、雪合戦の雪玉を作るには最適な雪質だ。しかし、これもまた重い雪なのだ。

「おはようございます!」と、合唱部の女の子が二人、雪かきをする私の前を通る。「おお!早いね!」「うん、早いよ!」きっと交差点にも雪が積もっているに違いない。雪かき用のスコップを携え蛍光色のベストを身につけ、少し早いが7時に横断歩道へ向かった。

除雪が入ったのだろう。横断歩道の前にも雪が盛り上がっていた。登校してくる児童は、まだそんなにいないので雪を片付ける。雪も降り続いているので、ダウンジャケットのフードを被りながらの作業になる。しかしこれがまた視界を遮り、右側から来る車の姿がよく見えない。交通安全のための「旗振り」当番が事故っては、シャレにならないので慎重に作業をする。

そういえば、1年前の「旗振り」の日も大雪だった。あれはまだ11月だったと思うが、いきなり30cm近くも積もった日だった。(「緑のおじさん」参照)雪とは縁があるのかもしれない。

 

 

やがて、次々と子供たちが登校してきた。昨年は、私の顔を見てゲラゲラ笑っていた合唱部の女の子たちも6年生になった。「あ、本間さん!おはようございます!」と少し大人びた表情で挨拶をする。この子たちもあと3ヶ月もすると卒業か。歳をとると年月の進みも早くなるが、日々子供たちの顔を見ていると尚更のことだ。

グレーのダウンジャケットを着た娘が来た。他の子に比べると華奢で背も小さいが、娘も大きくなった。「じゃあね」「うん」と軽い挨拶を交わして、娘は雪の横断歩道を渡って行った。

7時15分を過ぎても、反対側に立つはずのもう一人の当番の人の姿が見えなかった。お休みになったのだろうか。教頭先生が必死に交差点の雪かきをしていた。教頭先生は娘が入学した年に赴任されてきた。だから、5年間ずっと一緒である。快活でバイタリティのある先生だ。「悪天候の中、ありがとうございます〜」と挨拶をいただく。

7時半頃にもう一人の当番の方が来た。自宅が学区外にあるらしいので、もしかしたら雪で大変だったのかもしれない。弘前の冬は、自分の思い通りにスケジュールをこなせないことも多い。余裕を持って動いても、予想以上の難関が待ち受けていることも多々あるのだ。

雪国に暮らすということは、そういうことだ。

 

 

7時50分を過ぎたので、もう一人の当番の人と一緒に、横断旗とベストを返却しに学校の南玄関に向かった。チェック用紙にマルを付け、自宅に帰ろうとすると合唱部の男の子が二人、向こうから来るのが見えた。「おー!急げ〜!」

早朝からの雪かきで、少し汗をかいていたが、「旗振り」をしている間に身体が冷え切ってしまった。私は自宅に戻り、着替えて少しの間布団な中で身体を温めた。「ミ〜」とティティが布団に潜り込んできた。私は、ティティを抱きかかえながら少しだけ眠った。

ふと目を覚ますと9時になろうとしていた。ヤバいヤバい、寝過ごすところだった。店の駐車場の雪かきもしなければならないのだった。私は急いで着替えた。

車にたんまり積もった雪を下ろし、運転席に乗り込みエンジンをかける。バックにギヤを入れて、アクセルを踏む。「ギュルルルルー」「あれ?」「ギュルルルルー」車の前輪は見事にスタックしていた。「ギュルルルルー」何度やっても結果は変わらない。タイヤの下に差し込む板もない。自宅に入りお湯を沸かし、タイヤの回りにかけ雪を溶かすことにした。

「ごめん、車が動けなくなってしまって、ちょっと遅れます」店のスタッフに電話をした。

雪国に暮らすということは、こういうことかもしれない。

 


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