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2019-02-16

「写真を撮る理由 ②」 〜 どんなカメラを買ったらいいのか 〜


「カメラが欲しいんですけど、どんなカメラを買ったらいいですか?」

こんな自分でも、カメラについてあまり詳しくない人からすると、質問の対象者になるようだ。テレビやパソコンに比べると、カメラとは誰かに相談してから買いたくなる代物であり、ボタンを押すだけのスマホに比べると、操作も難しいイメージがあるのだろう。

私が、常に持ち歩くトートバッグの隅に「FUJIFILM」の「X100F」が入っている。

レンズを交換できる「一眼」ではなく、レンズ固定式の「デジタルカメラ」である…といえば「?」と思う人が多いはずだ。というのも、昨今のカメラはほとんどがデジタルカメラなのに、レンズ固定式タイプを「デジタルカメラ」と呼ぶのは少々紛らわしいのだ。なぜそう呼ぶのかはわからないが、業界側の都合なのかもしれない。

カメラを分類する場合、いくつかの分類の仕方がある。光の取り込み方により「レフ機」であるか「ミラーレス機」か。センサーサイズによって「フルサイズ」か「APS-C」か。そしてレンズ交換のできる「一眼」か固定の「デジタルカメラ」か。



「カメラが欲しいんですけど、どんなカメラを買ったらいいですか?」

カメラ初心者が、ネットで初心者向けの購入アドバイスなど読んだとしても、上で書いたような専門用語がいきなり登場してくるので、ちんぷんかんぷんだろう。自分もそうだったからよくわかる。「カメラを買おうとしている超初心者は、何を求めているのだろう?」ということが、わかっていないようなアドバイスが実に多い。カメラに限った話ではないのだろうが、「何かを始めようとする初心者」に対して、やたらに専門用語で説明するアドバイスを見かけるが、?と思うことしばしば。

だからと言って、私がその知り合いに「わかりやすい的確なアドバイス」ができるかといえば、自信はない。それでも初心者の気持ちはある程度わかっているつもりなので、数ある情報の中で「これは別に気にしなくてもいいよ」とか「こういうことをしたいなら、この機能だけはあったほうがいいよ」というアドバイスはできる。

ただ残念ながら、どのメーカーがいいか、どの機種いいのかは全くアドバイスできない。なぜならば、自分のカメラの趣向がかなり偏っているからだ。日本でカメラといえば、やはりN社とC社だが、そのどちらも使ったことはないし、最近人気のS社や女子ウケのいいO社も然り。6年前から使い続けているのは「FUJIFILM」のカメラオンリーなのだ。

「FUJIFILM」のどこが好きかといえば、やはりクラシカルなデザインというところに尽きるのだが、そのクラシカルなデザインがそのまま操作性に反映されているのも好きなところ。つまり、絞りやシャッタースピードといった操作をダイヤルでできるところが良い。液晶をタッチするのではなく、ダイヤルをギリギリと回すあの直感的な操作が良いのだ。小さい頃にフィルムカメラをいじった感覚を思い出す。

これは懐古主義というのではなく、実際に撮っている時に操作しやすいのだ。ファインダーを覗いたままでダイヤルを回すという行為が、被写体に対する集中力を生む。ただここで言う集中力とは、動きのある被写体にピントを合わせる…ということよりも、構図を作ることに集中できるという意味だ。FUJI機は動き物に弱い。走り回るワンコをジャスピンで狙うというタイプの人には向かない。多少ブレがあっても、その場の空気の色を撮りたいという人に向いていると思う。

こんなことを書くと「FUJIFILM」の人に怒られそうだが、これはあくまで使ってみての自分の感覚である。他社機とも比べたわけでもないので予めご了承いただきたい。

洋服屋という仕事をしているせいか、つい見た目にも拘ってしまう。デザインはもちろんのこと、首から下げたときの洋服とのバランスも好きなのだ。昨今のハイテクカメラには、てんこ盛りのスペックが備わっているが、どうせ使いこなせないのはわかっている。そんな自分には、このデザインと操作性が昔のカメラに近いというのはとても大事な要素である。

センサーサイズ、画素数、手ぶれ補正、連写枚数…カメラに求める要素は沢山あるが、初心者はやはり撮影時に基本となる「絞り・シャッタースピード・ISO感度」の相関関係を学ぶことのできるカメラがいいと思う。最近のカメラは優秀なので、ほとんどをオートやシーンモードで済ませることができる。が、それは写真撮影の醍醐味を味わずにシャッターを押しているという…もったいない話だ。

写真とは、どんな被写体であれ「光」を撮っている。灼熱の太陽も、小さな電球の弱い灯りも、すべて「光」である。「光」があって初めて被写体のフォルムや質感もわかる。だから「光」をどう捉えるかということが大切であるし、捉えるためには上で書いた3要素は不可欠である。もちろん構図だとか色合いだとか、撮る時の重要な要素は他にも沢山あるが、自分自身の感性を最大限に引き出すためには、やはり「光」を捉える術は少しずつでも学ぶべきである。

単に「カメラを首から下げて、おしゃれな雰囲気を味わいたい」というのであれば、デザインだけで選んでもいいだろう。それもまた良し。「美味しそうな料理を取りたい」とか「友達との記念スナップ」という理由であれば、スマホでも十分だろう。昨今のスマホは画質も十分だし、加工も上手にしてくれる。

ただ、一歩踏み込んで「写真のこと、カメラのこと」を学びたいという人は、「絞り・シャッタースピード・ISO感度」の操作性を念頭に置いたカメラをお勧めする。上でも書いたが、私もいろんなメーカーやいろんな機種を使ったわけではないので、正しいアドバイスをする自信は全くないが、もし「FUJIFILM」のカメラを使ってみたいという方がいれば、「是非!」お勧めしたい。直感的な操作性もそうだが、やはりデザイン・質感がいい(個人的感想)。カメラそのものが醸し出す雰囲気が好きなのである。

「どんなカメラを買ったらいいのか?」という、カメラ初心者の疑問に対する答えには全くなっていない…単なるひとりよがりな嗜好に終始してしまったが、私自身にとって「FUJIFILM」のカメラとの出会いは、人生のひとつの転機だったと思っている。

きっと誰もが、いろいろなカメラと様々な出会いをするだろう。是非、最初のカメラとの出会いを大切にして欲しいと思う。


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