「 弘前公園の桜 」と 「 小さなカメラマン 」
朝5時に起床。巷では10連休。
「今日は何の祝日なんだっけ?」と思い、カレンダーを見たら普通の日曜日だった。冷たい雨から一転、28日は雲ひとつない晴天である。
久しぶりにミステリーランチのウェストバッグに「X100F」を入れ、ロードバイクに乗る。前回のブログでは、「弘前の桜」を書いたが、28日は正真正銘の「弘前公園の桜」を少しでも写真に収めてみようと思い、ロードを走らせた。
自宅の目の前の大きな通りをひたすらまっすぐ走ると、弘前公園の東門に辿りつく。なんとも恵まれた環境ではあるが、ゴールデンウィークは基本仕事。のんびりと桜を堪能できるというわけでもない。
東門から入ると、朝5時過ぎだというのにけっこうな人が出ていた。バッグからカメラを取り出し、首にかけながらゆっくりと散歩をするように走った。
下乗橋を渡りそのまま本丸天守の方に向かう。天守と岩木山を一望できる展望台には、すでに多くの人が列をなしていた。雲に覆われた岩木山の頂きが、分単位で姿を現し始めていた。
すぐに本丸を下り、露店が並ぶ方に向かう。シートで入り口が覆われた露店の前にロードを置いて、何枚かシャッターを押した。
桜のトンネルを通ると、西濠の向こう側の桜並木には朝日があたり始めていて、そのはるか向こうに雲が取れた岩木山が見える。
トンネルを抜け、再び本丸方面へ。そして市民会館までゆっくりと走った。市民会館は朝日を浴び、いつものような美しい姿を見せていた。
約2時間ほど、公園の中をゆっくりと回った。ゆっくりと回った割には、シャッターを押す回数は少なかったように思う。写真を撮るというよりは、久しぶりに朝の公園の雰囲気を味わえたような気分。
午後は娘と一緒に文化センターで演奏会を聴いた。演奏会の後、再び公園へ。娘と公園に行くのもまた久しぶりのことだ。
早朝と違い、公園内はものすごい人で溢れていた。ニュースによると、28日はなんと39万人が訪れたという。弘前市の人口の倍だ!
私は「X-T1」に望遠レンズをつけ、朝に使った「X100F」は娘に持たせることにした。
桜の花をアップで撮り、背景をぼかすのであれば、やはり望遠は欠かせない。さっそく目の高さまであるシダレザクラの花弁を見つけ、レンズを向けてパシャリ!パシャリ!パシャリ…と。なんか変だ。カメラを見ると液晶画面に文字が並んでいた。
「メモリースティックが入っていません」
なんと…なんと。SDカードを入れ忘れていた。あぁ…どしよ。まあいっか。どうしても撮りたいときは、娘のカメラからカードを借りればいいし。
でも結局は二人で「X100F」をかわりばんこに使い回すこととなった。なんだかんだと今年の桜は、35mm単焦点一本での写真となってしまった。
というわけで、娘カメラマンが撮った写真を3枚ほど。
そして、小さなカメラマン。
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