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2020-07-13

地味な写真


 

近年は、カラ梅雨が多かったように記憶していたが、今年は珍しく雨が続いている。

それも九州など、地域によっては梅雨とは思えぬ連日の豪雨続きで、甚大な被害が出ている。コロナで疲弊している観光地に、これ以上の被害が拡大しないことを祈るばかりだ。

最近は自分の休みも雨の日が多く、自宅に籠る機会が多い。4月〜5月の「ステイホーム」では、洋服やら本やらを整理していたが、ここ数日は撮りためた写真を久しぶりに整理していた。

 

例年であれば、6月は「岩木山ヒルクライム」に向けてロードバイクを走りこんでいたが、今年は大会が中止となった。

7月は「NHKコンクール」のため、娘の部活の指導に毎週出かけていたが、こちらも中止。自分自身がステージに立った「全日本合唱コンクール」も、県大会からすべて中止となっている。

そして、まだ先ではあるけれど、フォトコンテストの中でも一番の目標としていた「富士フィルムフォトコンテスト」も中止が決まっている。

ロードバイク、歌、写真、それぞれのイベントが軒並み中止となり、テンションは明らかに下降気味。

それでも一人で走ったり、歌ったり、写真を撮ったりはできるわけで、それはそれで意味のあることと感じ始めている今日この頃。

 

写真を整理していると、つい、考え込んでしまうことがある。いつものことだ。

毎年、その季節が来ると罹ってしまう感冒ように、写真の整理をするたびに同じことを考える。病気のひとつかもしれない。

 

(この撮り溜めた写真を、私はどうしたいのだろうか)

洋服や本などは、ある程度整理しないとスペースが生まれないし、新しいものを買うことに躊躇いも生じる。が、写真(データ)はほぼ永遠にストックすることができる。

外付けのハードディスクなどの保管場所さえ確保すれば、いくらでもストックすることができてしまうのだ。

 

そんな撮り溜めた写真に押しつぶされそうになりながら、やがて( 写真とは何か?何故、自分は写真を撮るのか? )と、例の得体の知れない妖怪がニョキっと顔を出す。

これまでも幾度となく、写真にまつわる疑問や思いを、ここに書いてきた。けれどそれは、その疑問に対する答えが見つかったときではなく、新たな疑問や何かの壁にぶちあたったときに書くことが多い。

書きながら、あれこれと考えているのだろう。

 

「どんな写真を撮りたいのか」は、実は、ぼんやりと自分の中にはある。

いや、ぼんやりとではなく、ハッキリとあるのだけれど、うまく文章にすることができないので、ぼんやりと感じているだけだ。

無理に文章にする必要はないので、いつかピンとくる言葉があったら、追々書いてみるとしよう。

 

相変わらず、こんなことをグダグダ考えながら、グビグビ安ワインを飲んでいた一昨日の夜。GANREF(ガンレフ)のマイページにいくつかのコメントが寄せられていた。

ページを開けてみると、自分の地味な写真の中でも、かな〜り地味な部類に入る写真が「Featured Photos」に選出されていたのだ。

 

「40年前の通学路」

 

春先に五所川原の街を歩きながら撮った、高校時代の通学路の写真だった。

選出されている他の方々の作品は、相変わらず美しい風景やネイチャー写真、ステキなポートレートが多くを占める。

地味な被写体を意識して撮っているわけではないが、これは正直「地味な写真」です。

 

(こんな地味〜な写真を選ぶ写真家もいるのだなあ)

安ワインのボトルも空いてしまう、雨の夜であった。

 

 

 


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