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2017-06-30

「TOKYO」のファッションは世界一 / 芸術は破壊である


 

思いがけず、2部構成になってしまった今回のファッション記事。お時間がありましたら、「第一部」もお読みいただければと思います。

さて「聖林公司」での展示会を終えたところで、本日のスケジュールはほぼ終了。代官山駅から東横線で渋谷に向かいます。階段からホームに降りると、間髪入れずに電車がきました。「ラッキー!」少し混んでましたが、渋谷は次駅なのでドア付近に立ちます。

ここで、今回の出張で一番印象的な光景に遭遇しました。それは洋服に携わる仕事をしている自分にとっては、まさに《 事件 》でありました。

 

 

仕事柄、ファッションに関しては、いろんなスタイルに免疫があります。自分が着ないにしても、「スゲェ!カッチョいい!」と思ったものには興味を抱くし、そういうスタイルの人を見るとつい惹かれてしまいます。とんでもない色合わせや柄合わせ、ありえないアイテムの組み合わせとかしてると、逆に「オォ!」と目がいってしまいます。

特に女性のスタイリング。男性の場合、お洒落なスタイリングをしても、どうしても女性に比べると着こなしの制約もあるし、アイテムのバリエーションも限りがあります。それに比べ女性は、ドレスからカジュアル、フェミニンからパンクなスタイルまで、かなり幅が広いので、いろんなスタイルを楽しむことができます。

今日は最後の最後にそんな「ブッ飛んだスタイルの人」に逢いました。代官山から電車に乗り込み、ドア付近に立った私は、少しだけ離れた座席に座っている女性の着こなしに目がいきました。

まずは膝上10cmくらいの黒のミニスカート。うっすらと白の格子が入っています。足元は白のエナメルのサンダル。素足ではなく薄いベージュのストッキングを履いているよう。膝の上にはピンクのポシェットを置いています。細い腕には、色を合わせたのか、ピンクの華奢な腕時計。

トップスはというと、肩口にギャザーの入った、半袖のチュニック風の白いTシャツ。スカートの感じからしたら、ちょっとかわいいトップス。胸元には細いシルバーのネックレス。

特別、ブッ飛んだスタイリングではありませんが、その方のお顔を拝見し、私は驚愕しました。かなりのショートヘアで、年齢が60歳くらいの

オッさん」だったのです。

私の目は、「オッさん」…いや、「彼女」に釘付けになりました。混んでいた車内の、「彼女」の周りだけ微妙に空いていた理由も理解できました。そういうスタイリングではあるけれど、メイクなどはしていません。頭の…上のほうが少しハゲている、普通の「オッさん」です。挙動も全く不審ではなく、普通に座っています。

「さすが東京!東京のファッションは世界一だじゃ!」心の中で津軽弁を叫んでいました。

渋谷に着きました。残念ながら「オッさん」いや「彼女」は降りてくれませんでした。私は後ろ髪を引かれる思いで、東横線の電車をあとにしました。

 

工事中の渋谷駅

 

JR山手線に乗り換えた私は東京駅に着くまでの間、先ほどのわずかな10分ほどの光景が頭から離れません。「彼女」がどういう理由で、あの格好をしてたのかは知る由もありません。ファッションなのか癖なのか。

「ジェンダーレス」というキーワードのもと、フェミニンな男子やマスキュリンなスタイルの女性もいる昨今。しかし「彼女」のスタイルはそれをはるかに超越していました。とにかく、エキセントリックな街「TOKYO」には、私などが到底及びもしない感性の持ち主が、まだまだ無限に存在するのだ。

 

東京駅の巨大な鈴

 

ファッションは既成の概念を壊してこそファッションである。ファッションだけではなく、写真も建築も、そして音楽も…芸術と言われるものは、すべて既成の概念を壊して、周囲からボロクソ言われて初めて、新しいスタイルが現れる。もしかしたら、既存の子供たちの教育や世の政治なども、今あるものが正しいとは限らないし、間違っていることの方が多いのかもしれない。

 

今晩の飯とビール

 

若い頃は海外の雑誌などを読み漁り、意気がってトンがったスタイルに憧れていた…新幹線に乗り込みビールを飲みながら、そんな昔の自分を思い出していました。弘前に帰ったら、来春の「CONVERSE」や「adidas」や「ハリラン」の商品を発注しなきゃいけないのだけど、すべて吹っ飛んでしまった、日帰り出張でした。

あ、そうだ。6月30日より、「SALE」が始まります。

 

 


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コメント2件

  • アバター モリ より:

    横浜の商業施設、「初売り」で、デニムのホットパンツを履いている方がいました。
    真冬のホットパンツも衝撃的でしたが、そのお方は「横尾忠則様」でした。
    十和田現代美術館にて、企画展「十和田ロマン展」開催中

    • ferokie ferokie より:

      ある意味、僕らのツーリングスタイルも究極のホットパンツ(笑)

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