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2018-05-11

ツール・ド・ツガル 酸ヶ湯温泉 / 春の「天ぷら蕎麦」


2018年の「チャレンジヒルクライム岩木山」まで、あと1ヶ月半。今年も懲りずに出場するつもりでいる。

昨年の5月から6月にかけてもブログで、幾度度なく「ヒルクラ」のことを書いた。練習不足のことや本番当日は脚が攣りまくって悲惨なレースだったことなど。今年もまったく進歩のないまま、この時期を迎えている。進歩のないは褒めすぎか。3歩進んで4歩下がっている状態かもしれない。

友人のfacebookなどを拝見していると、「大鰐ロイヤル」や「志賀坊森林公園」などの激坂にチャレンジしている様子がチラホラ。今までなら、そういうのを見るたびに焦りが募るのだが…でも今は正直そんな激坂を上りきる自信はないので、なぜか妙な焦りはあまりないのだ。

おそらく今の自分では、20%近い激斜度の坂を上っても、脚の筋肉や腱に過度の負担を与えるだけで、再び脚を痛めてしまうに違いない。だから、そこそこの負荷のかかる少し長めの坂を淡々と上れるようにしたほうがいいと思った。

 

前回は西方面へ岩木山一周したので、今回は東方面の「酸ヶ湯温泉」を目指すことにした。ちょうど昨年の5月も「酸ヶ湯」に向かって走っていた。この歳になると、毎年同じようなことを繰り返しているものだ。その時期ならではの風景を楽しみながら走るのは、毎年のことなれど自分にとっても貴重な時間なのだ。そんなことを思いながらスタートした。

黒石あたりからも「八甲田連峰」ははっきりと見えていた。緑に色づいてきた山々を仰ぎながら走る。ところどころに薄ピンクの桜の花が見える。そういえば、今回は珍しくカメラを持ってきていなかった。久しぶりに長い坂を上るには負担になると思ったからだ。どうしても撮りたいときはスマホで我慢するしかない。

 

ほんのり桜


 

最初のトンネルを越えると、一気に視界が開けてくる。そしてそこからが延々と続く長い上りだ。とくに何も考えずに、脚にも負担をかけすぎずにゆっくりと上る。ふと気がつくと、時折何かを歌っている。まわりには誰もいないので気にしない。再び歌いながら上る。

克雪のシェルターが見えてきた。激坂もそろそろ終わりに近づいた目印だ。

 

シェルター


 

やがて八甲田のわき水のところに来ると、桜の木が見えた。昨年もここで撮ったなあ。昨年は5月の22日だったけど、満開だった。今回はほとんど散っていた。やはり山も早咲きだったのだろう。

しかし少し走ると左手に桜の花が見えた。1本だけ咲いていた。八甲田山をバックに撮ろうと試みるが、位置が良くない。かなりの広角レンズじゃないと無理そうだ。

 

八甲田と桜


 

それでも桜の花を見ることができたので、気分も新たにまた走る。第2、第3のシェルターを抜けると「城ヶ倉大橋」はもう目の前だ。さすがにこの標高になると風が冷たい。はるか向こうにうっすらと岩木山が見える。

残雪のブナ林を左右に見ながら走る。「酸ヶ湯温泉」まではあと少しだ。山間の向こうに「酸ヶ湯温泉」の三角の屋根が見えてくると、「やった~着いた~!」と思うのは、初心者はもちろん、熟練したチャリダーでもきっと同じだと思う。硫黄の匂いがなぜか心地よい。

 

残雪のブナ林


 

当初、酸ヶ湯からの八甲田一周も考えていたが、今の自分にはちょっと無理そうなので、酸ヶ湯で「まんじゅう」を食って素直に下ることに。

雪解けの水しぶきを浴びながら、ひぃひぃ言いながら上ってきた路を一気に下る。下りは早い。自分が重いから。「城ヶ倉大橋」を一気に走り抜けて、目的の一つだった蕎麦屋の「きこり」に向かう。実はここで「天ぷら蕎麦」をいただくのが今回の目的の一つであった。

遠くに「きこり」の建物が見えてきた。足取りも軽くなる…と思った瞬間、来るときは道端に立っていた「のぼり旗」が店の入り口にしまわれていた。「なに〜!もう閉店かよー!」

一気にテンションが下がる。あ〜せっかく楽しみにきたのに…。まあ、これも自分の上ってくるスピードが遅すぎた賜物であるからにして、しょうがない。テンションの下降とともに、自分の身体も一気に山を下った。

 

「そういえば、昨年は大川原の『おもしぇ学校』で蕎麦を食べたっけ。今日もそうしよう」と食欲には素直になることにして、新たな目的地を目指す。それにしても下りは早い。上りに1時間くらいかかった路を、10分ほどで下ってしまう。『おもしぇ学校』が見えた。店のおじさんが外に出ていた。

「まだいいですか〜?」「ああ?まんだいいよ〜^^」「今日は天ぷらありますか?」「あるよ〜」てな感じで店内に入る。

一気の下りで身体が冷えていたので、温かい蕎麦をいただくことにした。「天ぷら」はセルフサービス。皿には「タラの芽」と「コシアブラ」の天ぷらがのっていた。近くの山で採れたばかりの新鮮な山菜の天ぷら。この山菜の天ぷらがなんと百円!オドロキのお値段である。

 

山菜の天ぷら蕎麦


 

津軽そばとも酸ヶ湯蕎麦とも違う、太さもまちまちで手作り感を堪能できる、ここだけの蕎麦である。シャキシャキと新鮮な山菜の天ぷらは、ほんのりと苦味があって美味い。酸ヶ湯方面にツーリングやドライブにきたときには、是非一度ご賞味あれ。

てなかんじで、すっかり「ヒルクライム」のことなど忘れて、美味しいお蕎麦に満足した「練習」であったが、ひとつだけ嬉しい収穫があった。脚が攣らなかったこと。「ヒルクラ」にむけて、わずかな小さな光が見えた気がした。

 


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