toggle
2018-06-29

【 W杯 World Cup ワールドカップ 】


 

世の中、ワールドカップである。どのチャンネルをつけてもワールドカップ。テレビの中だけでなく、街のあちこちに「にわか解説者」がたくさん。4年に一度、サッカーの大ファンになる人がたくさん。

かくいう自分もその一人であるけれど、すぐに薄っぺらい知識が露呈するので、職場でもなるべくサッカー話はしないようにしている。普段、Jリーグとか全く見ていない人間が、ここぞとばかりに「大迫がどうたら」「川嶋のパンチングがどうたら」とか言うのも何か恥ずかしい気もする。でもまあ、4年に一度の祭りと考えれば別にいいのかもしれない。

ラグビーでもスキーのジャンプでも、ワールドカップというのはあるが、やはり「ワールドカップ=W杯」といえば「サッカー」というイメージが強い。ただ、20数年前までは、日本には無縁と言ってもいいくらいの大会だったので、今ほど興味はなかったし、小さい頃はサッカー部もなければサッカーをして遊んだ記憶もない。

日本国中が最も騒いだのはやはり1998年のW杯「フランス大会」だろう。W杯本大会よりも、その本大会に出場するためのアジア予選だ。最後の最後に野人岡野がゴールを決めて、岡田監督が両手を突き上げて猛ダッシュしていくあの映像、あの瞬間が、一番の歓喜の瞬間だったかもしれない。

そして自分にとっても、その時の「フランス大会」が最も印象深いワールドカップだった。なぜならば、自国開催だったフランスが王者ブラジルを決勝で破って優勝したその瞬間、私はパリのホテルにいたからだ。

サッカー観戦に行ったわけではない。その頃は、7月初旬と1月末の年に2回、パリコレクションに行っていたのだ。パリの街は、いつにも増して海外からの観光客が多かった。明らかにサポーターとわかる自国のジャージを身にまとった連中が、旗を掲げシャンゼリゼ大通りを闊歩していた。とくに赤と白の市松模様のクロアチアはパリの街並みによく映えた。

日本が本大会に進んだことは、日本のサッカー界にあっても歴史的な出来事だったとは思うが、予選リーグでは、バティストゥータ率いるアルゼンチン、シューケルのいたクロアチア、そしてジャマイカとの試合にすべて敗戦。世界の厚い壁をあらためて実感する大会となった。

しかし大会自体は、地元フランスが勝ち上がり続けパリの街は大盛り上り。そしてついに決勝では、大黒柱ジダンの活躍で3-0と王者ブラジルを下し、初優勝したのだった。

私はそのときパリのホテルで決勝を見ていた。おそらくパリの市民のほとんどの人がこの決勝を見ていただろう。そして優勝の決まったその瞬間。「ゴォ~ッ」と地響きが鳴り渡り、パリの地面が揺れた。たしかに揺れたのだ。あのとき、パリ市民200万人が一斉に声を上げ、飛び跳ねたのだった。

数十分後、モンパルナスのホテル前の細い路地を、消防車がサイレンを鳴らして走っていた。いやゆっくりと歩くように走っていた。消防車の上には地元のサポーターがたくさん乗り込み、祝杯を片手に奇声を上げていた。まわりのホテルやマンションから、誰もが身を乗り出して手を振っていた。私も手を振った。異国のアジア人が応援しているのを見つけると、彼らも嬉しいのだろう。まったく聞き取ることのできないフランス語で、彼らは何かを叫び続けていた。

 

 

………………………………………

あの「フランス大会」から20年。日本も、自国開催も含めると連続で出場するまでになった。そして2018年の「ロシア大会」

店のディスプレイ

実は、これを書き始めたのは、予選リーグ最終試合の前だった。勝つか引き分けで決勝トーナメントにすすめるという状況。世界ランク8位のポーランドに対し、0-0と日本が善戦し、前半を終えたところで「大丈夫だろう」と私は寝てしまった。数日前の「岩木山ヒルクライム」の疲れもまだ残っていたのかもしれない。

しかし翌朝目を覚まして、グループリーグの結果を見ると予想もしていない結果になっていた。確かに、決勝トーナメントに駒は進めていたのだが、薄氷も薄氷。わずかイエローカード数枚の差によるものだった。しかも、別会場でのコロンビアに勝利を託し、自ら0-1の敗戦を選択するという、かつて聞いたことのない決断だった。

日本国内ばかりか、世界中のメディアで賛否が交わされているが、これが歴史的にどう評価されるかは次のベルギー戦にかかっているかもしれない。しかも日本のいる山には、ベルギー以外にも、ポルトガル、フランス、アルゼンチン、ブラジルと世界ランク一桁の国ばかり。世界ランク61位の日本が勝てる可能性は極めて小さいかもしれないが、なにかヤラかしてくれるのでは…と。

店にある前回ブラジル大会のTシャツ

おっと。ついつい「にわか解説者」になるところだった。メンバーの名前も数人しか知らないし、普段どのチームでプレーしているのかなど、全く知らないのだった。次のベルギー戦はグダグダ語らずに、ビール飲みながら楽しんで観戦することにしよう!

ところで試合は何時からだっけ…ん、27時?…飲んでたら酒気帯び出勤だでばな。

 


スポンサーリンク
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です