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2018-08-22

「平成最後の」夏休み


今年のNHKコンクールの県大会は、昨年よりも2週間も遅かった。娘の夏休みは、ほとんど練習に費やされた。私自身も特別夏休みがあったわけではないので、家族でどこかに旅行へ行くということもなかった。

娘にとっては、県大会で「金賞」を受賞できたという、ひとつ大切な思い出ができた夏休みだったとは思うが、どこにも行かないというのも少々寂しいだろう。というわけで、合唱部の友達と一緒に海に行くことにした。

弘前から海に行くというときは、鯵ヶ沢から深浦方面になる。私自身が鯵ヶ沢の生まれということもあるのだが、鯵ヶ沢の海に行くというのは、どうもレジャー感に欠けるのだ。子供たちも砂浜の海岸で泳ぐよりも、岩場でカニや魚を獲ったりする方が楽しいはずだ。

というわけで、「風合瀬海岸」に行くことにした。「千畳敷」もいいのだが、子供たちが遊ぶには少し危険。「風合瀬」は遠浅なところもあるし、適度に岩場もあるので、安心して楽しめる海岸だ。

私たちが子供の頃は、小学校の遠足といえばだいたいが西海岸だった。低学年のときは「風合瀬」中学年は「行合崎」高学年は「深浦」とか、少しずつ距離が伸びていくのだが、小さい頃はどこに行っても同じように見えたものだ。

予報では曇りだったが、千畳敷のあたりで雨が降ってきた。微妙にテンションも下がり気味。まあ、子供たちは海に入るのだから、多少の雨は関係ないかもしれない。天候のせいもあるのか、夏休みもそろそろ終わりのせいか、「風合瀬海岸」は人もまばらであった。最初から水着を身につけていた子供たちは、すぐ海に飛び込みはじめた。

  

考えてみると、「平成最後の」夏休みである。新聞やメディアで「平成最後の」という言葉が、まるで何かのイベントの如く、毎日のように目に耳にするようになった。

昔の爺さん婆さんは、明治〜大正〜昭和と3時代を生き、「なんか歴史を感じるなあ」などと思ったりしたものだが、自分ももう少しで3時代を生きることになりそうだ。そう考えてみると、平均して30〜40年で年号が変わるということは、天皇家も普通の家族と変わらないのだなあ〜と、あらためて考えさせられる。ま、当然のことか。

  

天気も回復し、子供たちは飽きることなく魚獲りをしている。遅い出発だったので、空も少しずつ暮れ始めてきた。お盆も過ぎ、いつのまにか日も短くなったようだ。

  

  

  

  

  

  

そんなに遠出の旅行ではなかったけれど、「平成最後の」夏休みは、子供たちの思い出に残っただろうか。

来年の「〇〇最初の」夏休みはどこへ行こうか。

  


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