ツール・ド・ツガル / 『CHARI&CO』NYCグラフィックTで 軍馬平一周
「ツーリングと写真」というこれまでのスタイルに「プラス温泉」を企て始めた今シーズン。前回の「谷地温泉」に気を良くして、今回は「新屋温泉」からのツーリングを計画した。
ロードを車に積み込み、平川市にある「新屋温泉」まで。弘前からは20分ほどで着く。駐車場に車を停め、温泉の方を覗いてみると、女将さんが「こんにちは〜」と笑顔で挨拶してくれた。
「この辺、少し走ってきてから温泉に入りたいのですが、車を置いていってもいいですか?」と訊くと「どうぞどうぞ〜」と気さくな感じで返してくれた。
新屋地区から唐竹を目指す。年に一度は走るコース。適度な勾配と距離。気分転換を兼ねての練習にはいいコースだ。
ただ、今年は仕事の都合で岩木山の「ヒルクライム」に出れなさそうなので、練習というよりはただのツーリングである。
唐竹温泉を通り過ぎる。ツーリングで通るたびに「いつかここの温泉にも来よう」と思いながら、まだ一度も来ていない。まあ、ここに限らず、そのような温泉はたくさんあるのだが。
「渾神の清水(いがみのしつこ)」に到着。もっと時間がかかるかと思われたが、意外と早く着いた。自分が速くなったわけではない。記憶が薄れてるだけのことだ。
周りがネットで覆われていた。なのかしらの保全のためなのだろうか。でも見た目がちょっとよくない気もする。
水は飲まずに湧き上がる清水の写真だけを撮り、パワーをもらった気持ちになって再び走り出す。もう少し頑張れば、「津軽高原ゴルフ場」につく。とりあえずそこまでは黙々と脚を回そう。
それにしてもデカいダンプカーがやたらと傍を走り過ぎて行く。1分間に3台くらいのペース。どうやら、坂の上の方で大きな工事をしているようだ。遥か向こうから大きな音が聴こえる。
ダンプやトラックの数が多すぎて、いまいち自然を満喫するツーリングにならない。ゴルフ場はまだか。かなり走ったような気がするけど。やはり記憶が薄れているようだ。
やがて「あと1km」の看板が現れた。「3kmくらいのところでも看板出してくれよ」と思ったが、1kmは嬉しい。青い空がすぐ頭の近くになり、ゴルフ場が見え始めた。
少しだけ休憩。
建物から出てきた、お金持ちそうなおじ様方が、別れ際に挨拶をしていた。
「へばな」「ん、へば」 やはりここは津軽だ。
スポーツドリンクを一気に飲んで、再びロードを走らせる。ここからは下りが多い。のんびりと行こう。しばらく下れば、小国に着く。
いくつものカーブを下ると「小国集落」が見えてきた。自分の好きな集落の一つ。四方を山々に囲まれているので、僻地というよりは、世間から隔離された感覚。小国に住む方にとっては失礼な話だろうが。
平川でもなく黒石でもなく、十和田方面の集落でもなく。ひっそりと山中にある佇まい。それが好きだ。趣のある家々も多い。道の傍らには棚田が広がっていた。
私は、少しの間ぼんやりとしていたが、温泉に入らねばならぬことを思い出し、再びロードに乗った。少し走るとトンネルが見える。
トンネルを超えるとそこは虹の湖だ。いつもの現実に戻ったような感覚。「千と千尋の物語」の最後のシーンを思い出す。
左手に長〜く虹の湖が続く。水量があるのだろうか。水面から多くの木々が生えているように見えた。
虹の湖の道の駅で、名物のドーナツを食べることにしよう!と思ったら、すでに品切れ。お昼の段階で品切れとは、よほど人気なんだろうか。
同じくらい人気のカレーパンを食べようと思ったら、そちらも売り切れ!…と思いきや「ちょっと待ってくれれば、揚げますよ〜」とのこと。ベンチで一休みしながら待っていると「熱ーっ!」と声が。
「はい、できましたよ〜!めちゃ熱いですよ〜熱っ!」って、食べれんのかな?と思いつつ、ハフハフしながら美味しくいただきました。
そういえば、この日はいつものようなピチピチのサイクルジャージではなく、少しだけゆとりのあるツーリング用のTシャツを着ていた。
店でも展開している、ニューヨークのサイクルブランド/ストア「CHARI&CO(チャリアンドコー)」のサイクルTシャツ。
今回のモデルは、フランスのスポーツブランド「le coq sportif(ルコックスポルティフ)」との、2019年春夏限定コラボレーションTシャツだ。
ニューヨークで修行を積んだ若手アーティスト「中西伶(Rei Nakanishi)」によるグラフィックデザインをテキスタイルに落とし込み、ニューヨークのタフさとそこから来るパワーを表現しているグラッフィックがカッチョいい。
スピードを競うわけではないので、夏場にかけてはこういったサラッとしたサイクルTシャツが心地よい。
エメラルドグリーンの「新屋温泉」まで、あと16km。
快適なTシャツで、Have a good RIDE!
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