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2019-08-13

【 NHK全国音楽コンクール 】青森県大会 和徳小合唱部『金賞』に輝く!


 

リンクステーション青森のホールは静まり返っていた。

「金賞を発表します!」

「第86回NHK全国音楽コンクール青森県大会、小学校の部、金賞は…弘前市立和徳小学校!!」 

「ヤッターーーー!」

ホールの右側最前列に座っていた子どもたちは、喜びを爆発させていた。私の前に座っていた顧問のH先生は、泣き崩れていた。

「先生、よかったね!」と言うと、先生は振り返り、私の手をぐっと握った。 

 

ヤッター!

ほんの数ヶ月、いや1ヶ月前まで、誰がこの光景を想像していただろうか。

4月、13人で始まった合唱部。コンクールに出場することすら諦めていた合唱部。5月頃から、小さい子どもたちが少しずつ入部し、6月末にようやく24人になった。

夏休みに入り、毎日が30度以上の過酷な暑さの中で、子どもたちはギリギリまで練習を重ねた。先生が全体の曲作りに必死になる間、私は一人づつに声の出し方や言葉の発音をアドバイスした。

 

そんな2〜3年生が半分を占める合唱部24人が、ステージに並ぶ。しかし、小さな子どもたちは、初ステージとは思えぬ堂々とした表情で立っていた。

さあ、「課題曲」だ。 

素晴らしい出だし。これまでの和徳の音よりも柔らかい。音の強弱、メリハリもいい。そして何よりも声に強さがあった。それは裏を返すと、荒削りで雑な歌い方にも捉えられてしまう。

しかし子どもたちは、未来に希望を感じさせてくれる歌声で「課題曲」を歌い上げてくれた。

次は「自由曲」 

「わらべうた」から2曲を選曲した。

1曲目は、広島地方わらべうたより「烏かねもん勘三郎」 青森県に所縁のある作曲家「間宮芳生」による編曲。

2曲めは、「7つの子ども歌」より「一番はじめは」 昨今では最も人気のある作曲家「信長高富」による編曲。

昭和と平成の、「わらべうた」の名曲を歌い比べ。

どちらも無伴奏曲。小学生が歌うとはいえ難度は高く、音がぶつかり合うところも多い。しかも、どちらも4部の構成で、1パートは5〜6人ほど。

ところが、歌い始めた彼らの声を聴いた瞬間、私の頭の中にバッと何かが光った。

「すげー、こいつら!子どもたち、すげえぞ!」

昨年までは、感極まりながら涙を流して聴いていたが、今年は素直に彼らの歌に引き込まれてしまった。

最後の最後に、素晴らしいハーモニーをビシッと決め、彼らは自分たちができるすべてのことを出しきってくれた。

 

後半、実力ある青森や十和田の学校の演奏も聴いた。正直なところ、声の質、発声、歌い方、すべてにおいて和徳よりも上の学校があった。

顧問の先生も、自分たちの演奏直後は手応えがあったようだが、他校の演奏を聴いた後は、(これは厳しいなあ〜)という表情をしていた。それは、私も同様だった。

しかし、「自分たちが何かを表現しよう!先生がやりたいと考えていることを自分たちの歌で表現しよう!」という思い。彼らの演奏からは、確かにそれが伝わってきたのだ。もしかしたら、自分の娘が歌っているから、そう感じるだけなのかもしれない。

いや、それでも私自身がそう感じたのであれば、ホールで聴いた人たちも、きっと何かを感じてくれたのではないだろうか。

 

自由曲の「わらべうた」を2曲。ぜひお聴きになってみてください。

※ イヤホンかヘッドホンをおすすめします。また、プライバシー保護のため、映像は津軽の風景となっていますこと、ご了承ください。

 

お盆の入り。明日は鯵ヶ沢のお墓参りに行く予定だ。

娘が生まれる前に亡くなった親父とおふくろに、この歌声を聴かせてあげよう。

 

 


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